TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 円高進行で続落だが、朝方に比べて下げ幅を縮めた。配当取りで川崎汽船が高い
速報・市況2023年3月24日

☆[概況/大引け] 円高進行で続落だが、朝方に比べて下げ幅を縮めた。配当取りで川崎汽船が高い

大引けの日経平均は34円安の2万7,385円、TOPIXは2ポイント安の1,955ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は851、下落銘柄数は881。出来高は10億1,922万株、売買代金は2兆5,249億円。
パウエルFRB議長は22日の会見で「利下げは我々の基本シナリオではない」と述べたが、米FF金利先物取引では5月で利上げが停止され、早ければ6月にも利下げに転じる可能性を織り込み始めている。そのため、ドルが売られ、1ドル=130円前半に円高が進んだ。
円高進行を受けて、日経平均は続落となったが、朝方に比べて下げ幅を縮めた。
ロームやテルモが売られ、ノンバンクと保険も安く、不動産も下落した。
一方、半導体業界の国際団体SEMI(国際半導体製造装置材料協会)が23日に、ウエハーに回路を形成する前工程の製造装置への2024年の世界投資額が前年度比21%増の920億ドル(約12兆500億円)になる見通しと発表した。
これを受けて、東京エレクトロンとSCREENが買われたが、買い一巡後は上げ幅を縮めた。
川崎汽船は配当取りの動きで高く、コスモエネルギーは中期計画計画の株主還元方針が好感された。
リブセンス(6054)は転職口コミサイト『転職会議』で、ChatGPTのAIを活用した企業口コミの要約情報を提供開始したと発表したことで買われた。大手企業の口コミ数は数千に上るため、ChatGPTのAIを活用することにより、膨大な口コミ情報を短くわかりやすく要約してユーザーに提供する。AIを活用した要約文により、ユーザーは短時間で的確に、各企業の大まかな特長や社風のイメージを読み取ることができるようになったという。

業種別下落率上位は鉱業、ノンバンク、保険、銀行、証券で、上昇率上位は海運、電力ガス、医薬品、石油、紙パルプ。(W)

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