住石HD(1514・S)が一時20%高と急騰。本紙でもおなじみ、著名個人投資家の井村俊哉氏が、同社株を買い増ししていたことが4月3日引け後提出の大量保有報告書で分かった。保有比率は12.71%→13.22%に上昇。もちろん、保有目的は引き続き「純投資」としている。
井村氏はこれまでに三井松島HD(1518・P)の売買で大きな利益を上げたほか、最近では富山第一銀行(7184・P)、サイボウズ(4776・P)の大株主に登場し話題に。さらに自身のSNS(交流サイト)では「運用会社設立準備中」としており、ついにファンド立ち上げに向けて動き出しているようだ。
当たり屋・井村氏のお眼鏡にかなった住石HDは、住友石炭鉱業(現・住石マテリアルズ)が母体。石炭の輸入販売のほか、人工ダイヤなどの先端素材の製造販売、砕石の採取・加工・販売などを手掛けている。同日は豪州ワンボ社からの受取配当金の影響などを理由に、2023年3月期の各段階利益を上方修正した。営業利益は従来予想の24億円から38億円(前々期比62.1%増)となる見通し。(SS)