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コラム2023年4月13日

【本日のマーケット】4月13日(木)

4月13(木)のマーケット                                                                   

4月12日の米国株式市場でNYダウは5日ぶりに小反落。3月の消費者物価指数は前年同月比5.0%上昇と、2月の6.0%上昇から減速し、市場予想の5.2%上昇を下回った。米国株は上昇して始まったが、3月21日と22日に開催されたFOMCの議事要旨が公表され、信用収縮が経済を一段と減速させる可能性について警戒を続ける姿勢を強調していたため、下落に転じた。NYダウは中盤に切り返したが、終盤は再び売られた。暗号資産関連のブロックがホームセンターのホームデポ、ディズニーが売られた。一方、貨物コンテナのリースのトリトン・インターナショナルは、ブルックフィールド・インフラストラクチャー・パートナーシップ(BIPC)による買収に合意したと発表し、急騰した。NYダウは前日比38ドル(0.11%)安の33,646ドル。ナスダックは3日続落。テスラやエヌビディア、アマゾンが売られた。アメリカン航空は1~3月期の見通しがアナリスト予想に届かなかったため下落した。計測機器メーカーのナショナル・インスツルメンツは、エマソン・エレクトリックによる買収交渉が進んだ段階にあると報じられたことで買われた。NASDAQ総合指数は前日比02ポイント(0.85%)安の11,929。S&P500指数は前日比16ポイント(0.41%)安の4,091。

米国株安を受けて、日経平均は反落して始まったが小幅高に戻した。プライム市場ではキーエンスが買われ、SHIFTが反発。イオンは総合スーパー事業が3期ぶりの黒字転換となったことで上昇した。トレファクは好決算で大幅高となり、コメダは自社株買いの発表が好感された。SOSEIや協和キリンといった医薬品が高い。一方、レーザーテックと東京エレクが売られ、日本製鉄など鉄鋼も下落。米国の自動車に対する環境規制強化で日産やマツダが敬遠された。

スタンダード市場では、Abalanceが大幅続伸。アズ企画は好決算でストップ高。ケイブはでらゲーの買収効果で12~2月期が黒字化しストップ高。大阪IR計画を受けて、大阪関連の桜島埠頭と大運は2日連続ストップ高。バリオセキュアは安値更新となり、JHDは大幅続落。

グロース市場では、FFRIセキュリティが業績上方修正でストップ高。歯科向け人材サービスのグッピーズは上方修正で2日連続ストップ高。不正注文検知サービスのかっこが大幅続伸。シリコンスタジオとアスタリスク、アイドマは反落し、BuySellは年初来安値を更新した。

チャート上では、陽の丸坊主に近い陽線となり、基調の強さを感じさせる。4月5日以降の下落分を埋める戻りを短期間で達成し、次は4月4日の高値2万8,287円を目前に捉えた。

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注目記事 Pick up
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4月は「外国人買いの季節」
日本証券新聞4月14日(金)紙面1面TOP記事掲載

“バフェット効果”に期待 財務省統計も話題

前夜の米株安(NASDAQは3日続落)に抗して日経平均は5日続伸と力強い動き。米モルガン・スタンレーの日本株担当ストラテジストによる、今年は欧米株下落の一方で日本株は上昇する旨の発言も伝えられている。先の著名投資家・バフェット氏の日本株追加投資発言が話題を呼んだが、ここにきて外国人投資家の存在がクローズアップされつつあるようだ。

13日朝方に関心を呼んだのは財務省統計の「対外及び対内証券売買契約等の状況」。4月3~7日の外国人買越額が「2兆3,689億円」となっていたためだ。ただし、これは特殊要因による異常値。年度替わりの時期に特有な、配当税制に絡んだ外資系証券の本支店間取引が「外国人売買」にカウントされるほか、特に財務省統計では(東証統計とは異なり)貸株用の株券貸し出し・返済分なども加わるため、数字が歪みやすい。実際、昨年の4月第1週も1兆6,753億円の大幅買い越しとなっていた。

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今日の市況概況
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4月13日(木)☆[概況/大引け]

反落して始まったが小幅高に戻した。キーエンスやSHIFTが買われ、朝方売られたサイゼリヤが切り返した

大引けの日経平均は74円高の2万8,156円、TOPIXは1ポイント高の2,007ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は943、下落銘柄数は787。出来高は9億7,229万株、売買代金は2兆4,060億円。
米国株安を受けて、日経平均は反落して始まったが、成長株の一角が買われるなど押し目買いが入り、小幅高に戻した。

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