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コラム2023年4月14日

【本日のマーケット】4月14日(金)週末版 鈴木一之氏特別寄稿

4月14日(金)のマーケット                                                                   

4月13日の米国株式市場は反発。3月の卸売物価指数が前年同月比2.7%上昇と2月修正値の4.9%上昇から鈍化し、市場予想の3.1%上昇も下回った。インフレ圧力の低下を受け、5月2日と3日に開催されるFOMC(連邦公開市場委員会)では利上げが見送られるかもしれないという期待が生じた。ビザやマスターカード、ディズニー、ナイキといった消費関連が買われた。保険持ち株会社のプログレッシブは決算発表を受けて下落。NYダウは前日比383ドル(1.14%)高の34,029ドル。ナスダックではテスラやアップル、マイクロソフト、アマゾンが高い。NASDAQ総合指数は前日比236ポイント(1.99%)高の12,166。S&P500指数は前日比54ポイント(1.33%)高の4,146。

米国のインフレ圧力鈍化で利上げ打ち止めが近いと期待され、日経平均は6日続伸だったが、2万8500円の水準ではやや上値抵抗。ファーストリテが業績上方修正で大幅高。バークシャーハサウェイがグローバル円債の条件を決定したため調達した資金を投資に充当すると期待され商社株が買われた。Sansanは好決算で急騰。東京エレクと海運が売られ、米国自動車環境規制強化で自動車は続落。東名は第2四半期が第1四半期比減益でストップ安。

スタンダード市場では、大阪IRにまつわる銘柄への買いが続き、ユニバーサルエンターや大運、杉村倉庫が大幅高。TONEは設立85周年記念で5月末に100株以上の株主にクオカード5000円贈呈を発表しストップ高。ケイブが大幅続伸。プライムストラテジーは決算発表で急落した。

グロース市場では、宇宙関連で直近新規公開株のispaceがストップ高。TKPは積極出店の中期経営計画が好感された。サークレイスはベトナムに合弁会社設立で合意しストップ高。かっこは信用取引の臨時措置で売られた。トリプルアイズは赤字見通しに転落しストップ安。

日足チャート上では、4月4日の高値を抜き、シリコンバレーバンクや、クレディスイスなどの米欧の金融システム不安が明るみになる前の3月9日の高値2万8734円まであとわずかとなった。6連騰となった本日は、大きくギャップアップとなったが、ボリンジャーバンドのプラス2シグマ(2万8,493円)で上値を抑えられる格好となっており、心理的節目でもある2万8,500円を超えられるかがポイントとなる。週足では、先週の長い陰線を上回る大陽線。13週・26週移動平均線も上向きとなっており、チャート形状も改善された。

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★☆★ 《特別寄稿》鈴木一之 スズカズ・アイ ★☆★
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鈴木一之です。株式市場は堅調な今週、マーケットが注目している2人の人物がアメリカから日本を訪れました。ひとりはバークシャー・ハザウェイのCEO・ウォーレン・バフェット氏。もうひとりは人工知能「ChatGPT」を開発したオープンAIのサム・アルトマンCEOです。

バフェット氏は現在も商社株の買い増しを続け、商社以外にもバフェット氏には注目している日本企業があるそうです。「安いニッポン」、「日本株はお買い得」という一面がここでも見られます。

もうひとりのサム・アルトマン氏は首相官邸で岸田首相と面談したあとに、自民党の会合に出席し人口知能の活用について意見交換したそうです。

未来のことは誰にもわかりません。それで人々は未来を予測して現在の行動を決めてます。バフェット氏とアルトマン氏の来日が重なった今週は、日本と世界の未来をあらためてじっくりと考える格好の機会と言えそうです。

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【4月の株主優待 権利付き最終日は26日
日本証券新聞4月17日(月)紙面1面TOP記事掲載 

食品、食事券などが人気 ベルグアース、くら寿司など

3月期決算企業に比べるとぐっと社数は減るものの、4月の株主優待に注目してみたい。月末締めの企業の場合、権利付き最終日は26日になる。株主優待は株式投資の楽しみの一つだが、なかには業績が芳しくない無配の企業や、優待の人気があり過ぎて、PERなどの投資指標が割高になっている企業もあるため、総合的に判断して銘柄を選びたい。

個別で見ていこう。ベルグアース(1383・S)はトマト、キュウリ、ナスなどの苗を開発、生産販売している。優待は5,000円相当のメロン2玉セット、4,000円相当のオリーブ栽培セット、3,000円相当のトマト商品セット、1,000円相当のクオカードなど8点から1点を選択するシステム。人気の銘柄だが、権利落ち後の株価の下落が厳しくなるケースが多く、この辺りの事情を踏まえたうえで投資したい。

食品や食事券なども人気だ。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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4月14日(金)☆[概況/大引け] 

6日続伸。ファーストリテが大幅高、商社が再び買われた

大引けの日経平均は336円高の2万8,493円、TOPIXは10ポイント高の2,018ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,235、下落銘柄数は519。出来高は11億2,794万株、売買代金は2兆9,323億円。
米国で3月の消費者物価に続いて、卸売物価も鈍化したため、FRBによる利上げ打ち止めが近いと期待された。
日経平均は6日続伸となったが、2万8,500円の水準ではやや上値が抑制された。

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