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IPO2023年4月26日

IPO社長会見 Fusic AIからクラウドまで一気通貫でサービスを提供

Fusic(5256・G)が3月31日、グロース市場に上場した。クライアントのシステム開発、ビジネスモデル変革支援を行うデジタルトランスフォーメーション(DX)事業などを展開する。買い人気を集め、初日は値が付かず、2日目の4月3日に公開価格2,000円に対し3.26倍の6,530円で初値を形成した。納富貞嘉社長=写真=は上場日の会見で以下のように述べた。

AIからクラウドまで一気通貫でサービスを提供……日本のDX推進においてはクライアントのDXレベル引き上げが必須だが、当社は課題解決に向けAIからクラウドまで一気通貫でサービスを提供できる強みがある。日本初のAWS(アマゾンウェブサービス)パブリックセクターパートナーとして、学術・研究機関のクラウドソリューション支援に豊富な実績を持っている。20年6月期からはデータインテグレーションサービスが順調に立ち上がり、成長している。

新技術に積極的に取り組む土壌……競争力の源泉としては、創業メンバーが九州大学大学院で学んでいたことから、新技術に積極的に取り組む土壌が形成されていることが強みだ。クラウド技術やAIなどに市場の黎明期から研究・事業化を行うことで先行者優位性を確保できる。また、ソフトウエアとクラウド、AI/IoTを掛け合わせるような技術結合力で他社にない優位性を持っている。

データインテグレーションサービスを拡大……今後の成長戦略としては、データ人材の拡充・育成を図り、データインテグレーションサービスを拡大させる。規模の拡大を図り、事業を広範囲に展開するため、セールス・マーケティング人材も拡充する。これまではエンジニアを中心に成長してきたが、新たな技術領域・エリアへと進出、ターゲット市場規模の拡大を図る。

長期で平均25%程度の成長目指す……23年6月期の営業利益は前期比126%増(1億5,800万円)を見込む。これまでの成長投資の結果、売上高が大きく伸び、利益も伸びる。データインテグレーションの売上高は同51%増の見込み。24年6月期の目標は営業利益で25%以上。ビジネス環境によっては大きな投資を決断したときに一時的に成長が鈍る可能性はあるが、成長に向けた投資と利益確保の両立を図りながら、長期でも平均で25%程度の成長を目指す。(M)

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