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コラム2023年4月24日

【本日のマーケット】4月24日(月)

4月24(月)のマーケット                                                                   

4月21日の米国株式市場はもみ合い。米国で4月の製造業PMIが50.4と6カ月ぶりに好不況の境目である50を上回った。P&Gは2023年6月通期の売上高見通しを引き上げたことで買われた。一方、25日(火)にアルファベットとマイクロソフト、26日(水)にメタプラットフォームズ、27日(木)にアマゾンとインテルと決算発表が控えているため、様子見姿勢となった。NYダウは前日比22ドル(0.07%)高の33,808ドル。ナスダックではテスラが小反発。18日に今年6回目の値下げを発表し、19日の第1四半期決算は売上高が第1四半期として過去最高だったが、純利益は前年同期比24%減で、四半期ベースでは2019年10~12月期以来、約3年ぶりの減益となった。加えて、イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が不況下で販売台数を伸ばし、中国での競争激化に対応するためには、業界トップレベルの利益率を犠牲にすることもあり得ると説明したため、値下げ継続による利益圧迫懸念から、20日の株価は急落した。そのため、株価急落を受けて、20日遅くに高級車2車種の2~3%の値上げを発表した。だが、定見のない弥縫策と見透かされ、株価の反発も前日の急落に対して、戻りは11%程度と小幅にとどまった。NASDAQ総合指数は前日比12ポイント(0.11%)高の12,072。S&P500指数は前日比3ポイント(0.09%)高の4,133。

序盤はGWの予約好調で空運やJRの上昇が好感されたが、英FT紙が米銀は商業用不動産の評価低下リスクに警戒を強めていると報じた影響で、日経平均は鈍化した。ANAは中期経営戦略の目標の1年前倒し達成で上昇。百貨店の松屋や藤田観光などインバウンド関連も高い。中外製薬はモルガン・スタンレーが投資判断を引き上げた。DDHDは中期経営計画で大幅反発。ディスコが反落し、海運が売られ、東京製鉄は今期営業減益見通しで下落。

スタンダード市場では、東京衡機は先端力学シミュレーション研究所との業務提携で、朝日ラバーはサーモ(熱電)モジュール量産開始と報じられ、ストップ高。製造派遣・請負のnmsも中期経営計画を発表しストップ高。半面、Eインフィニティとサイバーステップは連日のストップ安。

グロース市場では、ispaceは26日未明に月への着陸に挑むと報じられ急反発。グッドパッチはサイバーエージェントとDX支援領域で業務提携しストップ高。Welbyは国立がん研究センターと共同プロジェクトを始めることが注目されストップ高。TrueDは大幅反落。

チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陰線。様子見姿勢が強く、狭いレンジで小動きとなった。

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日本のアクティブ投信、欧米より好成績 金融庁レポートで期待
日本証券新聞4月25日(火)紙面1面TOP記事掲載

運用会社トップ人事は問題視

日本の投資信託のアクティブファンドは欧米に比べて成績が良いことが、金融庁が21日発表した「資産運用業高度化プログレスレポート」で明らかになった。金融庁は「アクティブ運用の拡大に向けた努力はわが国資本市場の活性化につながるのみならず、資産運用会社の収益向上も期待できる」として資産運用会社に有能な人材の採用や事務の効率化などで運用能力を強化するよう求めた。

2022年はウクライナ情勢や世界的なインフレ、利上げで投信市場のパフォーマンスも悪化。特にグロース株が総崩れになる一方、バリュー株に見直し買いが入った。さらに、長期金利上昇で国内債券型は運用会社全ての5年平均リターンがマイナスになった。また、低コストのインデックスファンドが増加し、アクティブ型の合計残高は7兆円減少したのにインデックス型は3兆円増加。これに伴い信託報酬も平均1.16%(前年1.25%)と減少している。

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今日の市況概況
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4月24日(月)☆[概況/大引け]

序盤はGWの予約好調銘柄の上昇が好感されたが、英FT紙が米銀が警戒を強めていると報じた影響で鈍化した

大引けの日経平均は29円高の2万8,593円、TOPIXは2ポイント高の2,037ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,135、下落銘柄数は614。出来高は8億2,685万株、売買代金は2兆507億円。
序盤はゴールデンウィークの予約好調で空運やJRの上昇が好感されたが、英フィナンシャルタイムズ紙が米銀は商業用不動産の評価低下リスクに警戒を強めていると報じた影響で、日経平均は鈍化した。

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