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概況/米国市場2023年5月4日

☆5月3日の米国株式市場は3日続落。FOMC声明文で上昇し、FRB議長会見で下落

5月3日の米国株式市場は3日続落。
連邦公開市場委員会(FOMC)は0.25%の利上げを決定したが、声明文では「徐々にインフレ率を2%に戻すのに十分な制限的な金融政策姿勢を達成するために、幾分の追加的な金融政策引き締めが適切になるかもしれないと予想する」との文言が削除された。
利上げ停止の可能性を示唆したことでNYダウは一時127ドル高となった。

だが、パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長が会見で「インフレ圧力は引き続き高止まりしている」と述べ、「今、我々はインフレを抑えることに集中する必要がある」、「インフレ低下に時間がかかるという我々の見解を踏まえると、利下げは適切でない」と早期利下げ観測を否定した。

FRB議長の会見を受け、市場では「金融不安が落ち着き、インフレ高止まりが続けば、利上げが継続する可能性もある」と警戒され、米国株は下落した。

化粧品のエスティローダーは中国での弱さが続いていることを理由に今期3度目の業績予想の下方修正を発表し急落した。

ナスダックでは半導体のAMDは、パソコン市場の低迷を受け、1~3月期の売上高が前年同期比9%減で、2017年10~12月期以来となる約5年ぶりに最終赤字となったことや、4~6月期の売上高見通しもアナリスト予想をよりも低かったため、大幅安となった。

NYダウ工業平均は前日比270ドル(0.80%)安の33,414ドル。ナスダック総合指数は前日比55ポイント(0.46%)安の12,025。S&P500指数は前日比28ポイント(0.70%)安の4,090。

NYダウ採用銘柄はウォルグリーン、アムジェン、JPモルガン・チェースなどが売られ、インテルやベライゾン、メルクは小幅高。上昇は5銘柄、下落は25銘柄。

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