大引けの日経平均238円高の2万9,626円、TOPIXは18ポイント高の2,114ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,167、下落銘柄数は620。出来高は14億4,844万株、売買代金は3兆1,715億円。
先週末のNYダウは5日続落だったが、週明けの日経平均は好調を継続した。
米国での根強いインフレ懸念を背景に海外投資家が日本株に資金を逃避させる動きが続くと期待された。
NTTが反発。SMBC日興証券と野村証券は共にNTTは先週金曜日に自社株買い発表がなく売られたが、24年3月期1株利益計画370円は、自社株買いによる株数減少が前提となっていると指摘した。
資生堂は大幅増益で買われた。
大阪チタニウムは好決算で急騰し、青山商事(8219)は今期予想がアナリスト予想を上回りストップ高となった。
アステラスは米国でホットフラッシュ治療薬が承認されたことで高い。ほてりや夜の発汗など更年期障害には現在、ホルモン補充療法が行われているが、乳がんと血栓の発症リスクを高める恐れがある。Veozahは非ホルモン療法のため注目されている。
一方、韓国サムスン電子が日本に半導体開発拠点を新設すると報じられたが、東京エレクトロンは下落した。
韓国サムスン電子が強みを持つ半導体生産能力に日本の半導体素材・部品・設備・後工程(半導体チップ切り分け完成品に仕上げる工程)の能力を結び付けるのが狙いのため、前工程(シリコンウエハーに回路形成)の製造装置の東京エレクトロンに対する物色意欲は活発ではなかった様子。
オリンパスは今期減益計画で売られた。
業種別上昇率上位は保険、ノンバンク、証券、食品、医薬品で、下落は精密、石油、紙パルプ、海運、輸送用機器。(W)