5月15日（月）のマーケット 
5月12日の米国株式市場でNYダウは5日続落。5月のミシガン大学消費者信頼感指数は57.7と4月63.5から低下し、市場予想の63.0も下回った。議会予算局が連邦債務上限を引き上げなければ、6月前半にも債務不履行(デフォルト)となる「重大リスク」に直面すると警告した。これを受けて、NYダウは一時198ドル安となったが、終盤は押し目買いも入り、下げ幅を縮めた。ショッピファイやナイキが売られた。NYダウは前日比前日比8ドル(0.03％)安の33,300ドル。ナスダックは反落。テスラは中国でリコールを届け出たことで売られた。NASDAQ総合指数は前日比43ポイント(0.35％)安の12,284。S＆P500指数は前日比6ポイント(0.16％)安の4,124。
先週末のＮＹダウは５日続落だったが、週明けの日経平均は好調を継続。米国での根強いインフレ懸念を背景に海外投資家が日本株に資金を逃避させる動きが続くと期待。ＮＴＴは今期の１株利益計画が自社株買いによる株数減少を前提という見方から反発。資生堂は大幅増益で買われた。大阪チタニウムは好決算で急騰し、青山商事はストップ高。アステラスは米国でホットフラッシュ治療薬が承認。東京エレクとオリンパスは下落。
スタンダード市場では、ビューティ花壇は信用取引規制となったが、マネーゲームが続き５日連続ストップ高。レーサムは今期最高益接近と大幅増配でストップ高。守谷輸送機も今期予想で急騰。Ａｂａｌａｎｃｅは続落。シライ電子は今期減益計画でストップ安。ユニバーサルは続落。
グロース市場では、弁護士ドットコムが今期最高益更新見通しを示し大幅高となり、サイバーセキュリティクラウドは大幅増益で急伸した。ＧＥＮＯＶＡは好決算でストップ高。一方、坪田ラボは今期大幅減益予想でストップ安となり、アクリートは第１四半期が減益決算でストップ安。
チャート上では、下に短いヒゲを伴う陽線。ギャップアップで2万9500円を飛び越えた。引き続き、5日移動平均線上での推移となっている。
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注目記事 Pick up
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【NTT 1対25の株式分割 新NISA始動に向け個人投資家にアピール】
日本証券新聞5月16日（火）紙面1面TOP記事掲載
中期経営計画はEBITDA4兆円 IOWNとデータ関連で成長目指す
NTT(9432・日足)
NTT(9432・P)が急反発して連日の年初来高値。12日の取引時間中に決算、新中期計画、株式分割を発表した。同日は期待されていた自社株買いの発表がなかったことから、一時150円安まで売られる場面あった。ただ、同社の自社株買いは本決算の発表時以外のケースがあるうえ、今期の予想1株当たりの水準から判断して、取得の余地があると判断され、見直されている。
今回の発表で最も注目され、評価できるのは1対25の株式分割だろう。株価4,000円とすると25分割で160円、単位株当たりの投資は1万6,000円という計算になる。分割の基準日は6月30日で7月3日の取引から少額投資が可能になる。会社側では2024年にスタートする新NISA(少額投資非課税制度)を踏まえ、幅広い投資家を呼び込むためとしている。東証が示す望ましい投資単位の水準(5万円以上50万円未満)を外れるが、単位未満株主の増加などに対応、今後についても新NISA導入後の市場動向などを勘案して、引き続き検討するとしている。株式分割で企業価値が変わるわけではないが、流動性の向上を図り、個人投資家にアピールする姿勢は株価にプラスに働こう。
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今日の市況概況
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5月15日（月）☆[概況/大引け]
好調継続。NTTが反発。資生堂や大阪チタ、青山商事が買われ、東京エレクとオリンパスは下落。
大引けの日経平均238円高の2万9,626円、TOPIXは18ポイント高の2,114ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,167、下落銘柄数は620。出来高は14億4,844万株、売買代金は3兆1,715億円。
先週末のNYダウは5日続落だったが、週明けの日経平均は好調を継続した。
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