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銘柄・相場情報2023年5月19日

馬渕 磨理子のJリートクラブ Jリートと個人投資家が集うリアル・コミュニティ

「Jリート」は 資産の15%が目安 “ほったらかし投資”の新NISA向き

日経平均株価が3万円台を回復した5月17日、一般社団法人不動産証券化協会が主催する「馬渕磨理子のJリートクラブ」が始動した。経済アナリストの馬渕磨理子氏と約100人の個人投資家が集うリアル・コミュニティ。本紙では馬渕氏が語った「Jリート投資の魅力」を抜粋して紹介する。

「資産の15%」が世界標準

金融資産の構成、つまり、投資先を考えるときのお手本となりそうなのが「世界の富裕層」です。彼らの平均的なポートフォリオは、①流動性の高い現金などが2割強、②不労所得が期待できる不動産と債券が約3割、③値上がり益を期待する株式が約3割、④それ以外の商品や先物などオルタナティブ投資が1割強となっています(図)。

彼らの現物不動産への投資額は資産の2割近くを占めるといい、しかしこれを、例えば物件取得価格1億円超と言われる東京都内で実践することは困難です。

これを可能に、個人でも少額から不動産に投資できるのが「Jリート」です。誰でも手軽に不動産をポートフォリオに組み入れることができるため、「株は既に持ってる、リスクを考えて資産を分散させたい」「来年から始まる新NISAの使い道を考えている」という人にこそ、Jリートはピッタリな投資商品だと言えるでしょう。

Jリート投資「5つの魅力」

リートとは、多くの投資家から資金を集めて不動産を取得、ここから得られる賃料収入を投資家に分配する「しくみ」です。そして日本では2001年に東京証券取引所が日本版リート、すなわち「Jリート」市場を開設。つまりJリートには「東証上場銘柄」という安心感も備わっているのです。

リートについて「5つの魅力」を並べてみました。

魅力① 株式と比べて高い分配金
リートは配当可能利益の90%超を分配することで法人税が課されない。つまり利益のほとんどが投資家に分配されることから、株式と比べて高い分配金が期待される。ちなみにJリートは賃料事業をメーンとするため一般の不動産会社と比較して収益が“安定”している点も魅力。

魅力② 少額で不動産投資
4万円台から購入できる(5月17日現在)。

魅力③ 分散投資
リート自体が複数の物件を保有。Jリート1銘柄に投資するだけでもリスクヘッジが可能。

魅力④ 換金性
現物不動産は売却したいときに相手がなかなか見つからない不安も。Jリートは取引所での売買が可能。

魅力⑤ インフレに強い
もともと不動産を含めた現物資産はインフレに強いと言われるが、中でも賃料収入の上昇まで期待できる不動産は魅力的。

直近では食料品価格や光熱費などが上昇しています。給与所得だけでは不安を感じる方がいらっしゃるかもしれませんが、Jリートは生活防衛としても有効な策と言えます。直近10年間の分配金はおおむね4%程度を維持しており、株式の2%よりも高水準です。

米国の金利が高止まり状態で金融不安が拭えない中、世界の投資家が投資先に高配当を求めるという動きが確認されています。再び不安が高まり下落相場に直面したときにはJリートを買い進むことで、この利回り部分の魅力がさらに増すといった意識を持っておくとよいかもしれません。

そんなJリートには「種類」があります。今日から始まった「馬渕磨理子のJリートクラブ」では毎回Jリート3社の代表にお越しいただき、それぞれの特徴などをお聞きします。次回は7月19日に開催しますので皆さん是非ともご参加ください。https://www.nsjournal.jp/jreit_club/

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