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コラム2023年5月23日

【本日のマーケット】5月23日(火)

5月23(火)のマーケット                                                                   

5月22日の米国株式市場でNYダウは続落となったが、ナスダックは反発した。国防総省(ペンタゴン)近くで大規模爆発が起こったという報道でNYダウは一時218ドル安となったが、虚偽のフェイクニュースだったことが判明し、下げ幅を縮めた。だが、債務上限引き上げ交渉を控え、様子見姿勢も強い中、セントルイス地区連銀のブラード総裁が、「FRBは年内に政策金利をさらに0.5%ポイント引き上げる必要があるかも知れない」と述べたことが重しとなった。ナイキやP&Gが売られたが、ファイザーは肥満症治療薬のデータが学術誌に掲載されたことで買われた。NYダウは前日比140ドル(0.42%)安の33,286ドル。ナスダックは反発。電気自動車のテスラはインドに生産拠点の設立を計画していることで上昇した。一方、半導体のマイクロン・テクノロジーは、中国が重要インフラにおいて、マイクロン・テクノロジー製の半導体の調達を停止すると発表したため売られた。NASDAQ総合指数は前日比62ポイント(0.50%)高の12,720。S&P500指数は前日比0.6ポイント(0.02%)高の4,192。

前場は高かったが過熱感が警戒され、後場は下落したものの終盤は下げ渋り。中国の感染拡大予測を受けて百貨店や空運や電鉄などのインバウンド関連が売られた。半導体関連も利食い売り。スミダコーポは増資と株式売出を発表し急落。5月サービス業購買担当者景況指数の上昇を受け求人関連のリクルートが高い。日本製紙は野村証券が下期から利益大幅回復予想で格上げしたため急騰した。JCRファーマは成長ホルモン製剤の売上拡大予想で上昇。

スタンダード市場では、Abalanceとビューティ花壇が大幅反落となり、ヘリオステクノも反落。コーチ・エィが安値更新。一方、ぷらっとホームは2日連続ストップ高となり、ベクターは協業を発表し急騰した。フジ日本精糖は株主優待制度の再開を発表したため買われた。

グロース市場では、ヘッドウォータースや海帆が大幅反落となり、ANYCOLORも反落。ispaceは3日続伸となり、監視カメラのセキュアが反発した。AIAIグループは2日連続ストップ高。BTMは商工中金と地方企業のDX推進に向けた協業開始でストップ高となった。

チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。高値圏での陰線となったが、ボリンジャーバンドのプラス3シグマ(3万903円)上に位置。ここで踏み止まるか、もう一段調整を入れるか注目される。

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大量保有報告書から読み解く 外国人とアクティビストの動向
日本証券新聞5月24日(水)紙面1面TOP記事掲載

インフラ、リサイクル関連など人気

表は4月3日~5月19日の間に提出された大量保有報告書で、外国人・外資系投資家・海外投資家+α(旧村上ファンド)による新規取得、追加取得が判明した主な銘柄一覧。主体者別売買動向によれば外国人は5月第2週まで7週連続で買い越し。日本株のカギを握る“外国人”、そして東証によるPBR1倍割れ問題提起もあり、存在感が高まるアクティビストはどのような銘柄に注目しているのか――大量保有報告書から探ってみた。

世界最大の資産運用会社であるブラックロックはソニーG(6758・P)日本ガイシ(5333・P)を6年ぶり、東レ(3402・P)は3年ぶりに買い増し。東レは前回の報告義務発生日がコロナ国内初感染報道日(2020年1月15日)にあたり、今回の追加取得はあらためて“コロナ明け”を市場に印象付けるもの。

低バリュエーションのインフラ関連も好人気。ブラックロックがPBR0.7倍台の清水建設(1803・P)、穏健派アクティビストのシルチェスターはコムシスHD(1721・P)エクシオグループ(1951・P)を取得。また、シルチェスターはPBR0.7倍台のDOWA(5714・P)、キャピタル・グループとコロンビア・ワンガーはダイセキ(9793・P)とリサイクル関連も人気を保つ。

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今日の市況概況
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5月23日(火)☆[概況/大引け]

反落。過熱警戒に加え、中国の感染拡大予測を受けてインバウンド関連と自動車株が安い。日本製紙は野村証券の格上げで急騰。

大引けの日経平均は129円安の3万957円、TOPIXは14ポイント安の2,161ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は356、下落銘柄数は1,420。出来高は14億1,819万株、売買代金は3兆7,601億円。
前場は高かったが5日移動平均線との乖離が前場の高値で7.5%となったため、過熱警戒から後場は下落に転じた。

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