エリッツHD(5533)が6月27日、スタンダードに新規上場する。
グループを統括するホールディングスと子会社6社からなり、京都市を中心に近畿圏で不動産仲介、管理事業、居住者サポート事業を行う。1986年に創業され、2012年に事務管理業務を集中するため持ち株会社に移行した。
主力の不動産仲介事業は賃貸マンション、アパートの不動産賃貸仲介事業、電気、ガスや火災保険の取次紹介を行う不動産仲介関連事業、一般住宅、投資用マンションなどの不動産売買仲介事業、投資用マンションの企画、計画をする不動産開発事業などからなる。
不動産仲介ではグループの基幹システムを駆使して、成約率向上や新規出店の迅速化を図っている。グループの基盤である京都・滋賀エリアは学生数が多く、底堅いニーズがある。現在同エリアで48の営業店舗があるほか、大阪、奈良など近隣エリアへも拡大している。新規エリアの獲得や既存エリアのシェア拡大に努めていく。
このほか、マンション、アパートの管理事業や保険代理店、滞納保証、24時間365日の入居後サービスといった居住者サポート事業なども手掛けている。管理事業では自社ビルを除き2万4,000戸以上を管理しており、入居率は約95%の高水準。入居者の9割がグループ内の仲介によることが大きい。居住者サポート事業は他の事業との相乗効果で拡大している上、低コストで運営ができ収益性が高い事業となっている。
23年9月期の売上高は53億7,600万円(前期比10.5%増)、営業利益9億3,700万円(同53%増)を見込んでいる。(HS)
概要
●事業内容=不動産賃貸事業、不動産ファンド事業、不動産の企画・コンサルティング事業、人材紹介事業、不動産仲介および管理事業並びにシステム開発・販売事業を行うグループ会社の経営管理およびこれに付帯する業務
●本社=京都市中央区堀川通姉小路上る三坊堀川町55-1
●代表者=槙野常美代表取締役社長
●設立=2012年3月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=334万2,200株(上場時)
●筆頭株主=槙野常美(上場前46.06%)
●公募株式数=20万株
●売出株式数=7万5,100株(ほかにオーバーアロットメントで4万1,200株)
●仮条件=6月8日に決定
●ブックビル期間=6月9日から15日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、SBI、野村、西村、岡三、東洋
業績推移(連結)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2021.9 | 4,565 | 649 | 139.52 | 39 |
2022.9 | 4,864 | 685 | 137.73 | 44 |
2023.9(予) | 5,376 | 882 | 176.82 | 56 |
※単位100万円、1株利益は円 |