GSI(5579)が6月27日、札幌証券取引所に新規上場する。
ITの開発力不足に悩む企業に対し、ITエンジニアの派遣、準委任、請負契約に基づくシステム開発・運用保守や、システムの受託開発を手掛けている。顧客企業を通じて、製造業、サービス業など様々なエンドユーザー企業のシステム開発、運用保守を幅広く展開。特定の企業、案件に依存せずに受注を獲得しており、多くの取引先がある。
顧客企業はNEC系列、日立系列といった大手企業グループや独立系のシステム会社。常駐開発支援が売り上げの98%を占めており、案件も業務システムからスマートフォンのコンシューマーアプリまで幅広い。
システム開発の各工程に応じて顧客企業へITエンジニア人材を供給。IT人材不足が慢性化するなか、自社の社員だけでなくフリーランスや外部協力企業も含め、どの業種の開発にも対応できる社内体制を整備しているのが特徴だ。技術者は札幌、東京、福岡、大阪などに分散しており、リモートで別の地域を結んで対応することも可能となっている。自社雇用のエンジニアの稼働率は100%となっている。
人材を安定的に採用、定着させるため、新卒採用、キャリア採用に加え、社員に人材を紹介してもらうリファラル採用についても実施。採用後は1対1の定期面談や研修、資格取得支援などで人材を育成している。
2024年3月期の業績は売上高39億7,200万円(前期比8.7%増)、営業利益3億9,700万円(同7.7%減)と人件費の増加により増収減益を見込んでいる。(HS)
概要
●事業内容=ソフトウエア・システム開発の常駐支援、運用保守および受託開発
●本社=札幌市北区北7条西1-1-2
●代表者=小沢隆徳代表取締役社長
●設立=2004年10月
●上場前資本金=1億602万9,000円
●発行済み株式数=200万株(上場時)
●筆頭株主=株式会社Kam International(上場前91.76%)
●公募株式数=30万株
●売出株式数=オーバーアロットメントで4万5,000株)
●仮条件=6月7日に決定
●ブックビル期間=6月9日から15日まで
●引受証券=岡三(主幹事)、SBI、北洋、アイザワ、あかつき、Jトラストグローバル、東洋
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2022.3 | 3,380 | 442 | 178.51 | 50 |
2023.3 | 3,654 | 435 | 170.50 | 60 |
2024.3(予) | 3,972 | 384 | 155.70 | 37 |
※単位100万円、1株利益は円 |