プロディライト(5580)が6月28日、グロースに新規上場する。
スマートフォン、PCで固定電話が使えるクラウド電話システム「INNOVERA(イノベラ)」を提供。これまで社内に設置していたPBX(電話交換機)をクラウド上に交換することで、テレワーク導入やオフィスのフリーアドレス化の障害の1つとなっていた電話問題を解決することができる。また、突然の出社自粛要請や地震・災害など企業のBCP対策としても有効だ。
このほか、アルテリア・ネットワークス(4423・P)との提携により、「INNOVERA」に直接収容(接続)可能なIP電話回線サービス、電話回線以外にNTT東日本、NTT西日本との光コラボレーション事業で「INNOVERA光」、さらにIP電話などの端末販売も行っている。
「INNOVERA」は導入時の初期費用とリカーリング(継続)収益である月額利用料からなるストック型ビジネスモデル。今8月期は初期費用と月額利用料の合計で前期比約3割の増加を計画している。足元ではAIオプションの拡充やAPI技術を用いた他社クラウドサービスとの連携のほか、販売代理店とのパートナーシップ強化に取り組んでいる。
来期は状況・条件に応じて着信するユーザーをあらかじめ指定できる「自動着信呼分配」機能を搭載予定。さらにAIベンダーとの協業により、「音声合成」(24年8月期)や「音声翻訳」、「多言語通訳」(25年8月期以降)などの連携についても予定している。(SS)
概要
●事業内容=自社開発のIP電話用クラウドPBX「INNOVERA」など、音声コミュニケーションのDXに向けたワンストップ・ソリューションの提供
●本社=大阪府大阪市中央区高麗橋3-3-11
●代表者=小南秀光代表取締役社長
●設立=2008年6月
●上場前資本金=9,949万5,000円
●発行済み株式数=156万1,650株(上場時)
●筆頭株主=小南秀光(上場前45.11%)
●公募株式数=15万株
●売出株式数=32万4,700株(ほかにオーバーアロットメントで7万1,200株)
●仮条件=6月8日に決定
●ブックビル期間=6月12日から6月16日まで
●引受証券=野村(主幹事)、SBI、岡三、極東、松井、マネックス
業績推移(単体)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2021.8 | 1,599 | 89 | 44.68 | ― |
2022.8 | 1,777 | 114 | 57.98 | ― |
2023.8(予) | 2,008 | 152 | 70.22 | ― |
※単位100万円、1株利益は円 |