大引けの日経平均は440円安の3万887円、TOPIXは28ポイント安の2,130ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は230、下落銘柄数は1,571。出来高は25億8,648万株、売買代金は6兆9,552億円。
日経平均は5日ぶりに反落した。
米国の債務上限問題の合意が、来年以降の財政緊縮による景気減速を意識させていることに加えて、米国とユーロ圏では消費者物価の下げ渋りが目立つため、利上げが延長戦的にもう少し続けられる可能性があることも警戒されている。
その他、中国国家統計局が発表した5月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が48.8と、4月の49.2から予想(49.4)に反して低下したことも重しとなった。
なお、出来高と売買代金が膨らんだのは、大引けでMSCI指数の銘柄入れ替えによるリバランスが実施されたことも影響している。
半導体関連のアドバンテストとソシオネクストが反落し、商社株も利食い売りに押された。景気敏感セクターの鉄鋼株も安い。
一方、買われた銘柄は乏しかったが、東京海上は買われ、日野自動車は三菱ふそうトラック・バスとの統合で急騰した。
睡眠の質を高める「ヤクルト1000」の人気で株価が上昇を続けた反動を受け、調整していたヤクルトには値ごろ感からの買いが入り、11日ぶりに反発した。
AI関連のHEROZが物色され、AI関連の商談拡大期待でBIPROGY(8056)や野村総研なども買われた。
業種別下落率上位は卸売、鉄鋼、鉱業、石油、非鉄で、上昇は保険と空運。(W)