QLSホールディングス(7075)が6月26日、名証ネクストに新規上場する。
東京、大阪、横浜などで直営保育施設の運営を中心とした保育事業、訪問介護や障がい者グループホーム運営などの介護福祉事業、自動車整備士など専門分野の人材派遣事業を展開する。2019年11月にプロ投資家向けの東京プロマーケットに上場したが、知名度、社会的信用力や株式の流動性を高めるためにくら替えする。
19年2月に株式移転を行い、認可保育所や訪問介護、居宅介護事業を展開する株式会社クオリス、人材派遣事業の株式会社ダウインを完全子会社としてQLSホールディングスを設立した。
売上高の7割を占める主力の保育事業は今年5月現在で首都圏、近畿圏を中心に認可保育所33施設など計40施設を運営しており、内訳は東京21、大阪9、神奈川4などとなっている。
保育に次いで15%ほどの売上高のある介護福祉事業では大阪、沖縄、東京、埼玉に介護福祉の45施設を持ち、訪問介護や居宅介護支援にあたる。東京と沖縄では障がいのある児童を支援する放課後等デイサービスや、障がい者の共同生活援助施設を運営している。
人材派遣事業は売上高の1割強を占め、東京や愛知などで自動車メーカーなどを顧客に、自動車整備士など専門性を持つ人材の派遣サービスを手掛ける。人手不足のホテル業界への派遣も行っている。このほか、業務委託による携帯電話販売などにも取り組む。
今24年3月期は売上高が前期比10.5%増の76億4,900万円、営業利益は同2.1%増の3億4,600万円を見込み、20円の初配を予定している。(YY)
概要
●事業内容=保育事業、介護福祉事業および人材派遣事業など
●本社=大阪府大阪市浪速区難波中1-12-5
●代表者=雨田武史代表取締役社長
●設立=2019年2月
●上場前資本金=3,000万円
●発行済み株式数=221万4,560株(上場時)
●筆頭株主=GRIT(上場前75%)
●公募株式数=20万株
●売出株式数=10万株(このほかオーバーアロットメントで4万5,000株)
●仮条件=6月7日に決定
●ブックビル期間=6月8日から14日まで
●引受証券=Jトラストグローバル(主幹事)、SBI、岡三、東海東京、フィリップ、松井、マネックス、楽天
業績推移(連結)
売上高 | 経常利益 | 1株利益 | 配当 | |
2022.3 | 5,638 | 139 | 6.67 | – |
2023.3 | 6,923 | 340 | 113.85 | – |
2024.3(予) | 7,649 | 327 | 111.18 | 20 |
単位100万円、1株利益・配当は円 |