ノバレーゼ(9160)が6月30日、スタンダードに上場する。

ブライダルやレストラン事業を展開。2006年に旧ノバレーゼがマザーズに上場し、10年に東証1部へ市場変更した。その後、業績が低迷し、投資ファンドのポラリス・キャピタル・グループ系企業がTOB(株式公開買い付け)して完全子会社化。16年に上場廃止した。経営体制を刷新し、不採算店の改善と新規出店の加速、周辺領域への事業拡大で業績が回復。資金調達や人材確保のため再上場する。

ブライダル事業のうち婚礼プロデュース部門は、オーダーメード型挙式を通じてオリジナル感を演出。都市部や自然に恵まれた郊外、歴史的・文化的価値のある建造物などでのゲストハウス・ウェディングを提供している。婚礼衣装部門は2つのブランドでショップを展開。ウェディングドレスやタキシード、和装のレンタル、販売を手掛けている。

5月26日には結婚相談所を主力とするIBJ(6071・P)と資本業務提携。IBJグループでの成婚カップルに婚礼施設を提供する。

レストランについてはブライダル事業での展開のほか、レストラン特化型事業として、高級店からカジュアル店まで幅広いメニューとなっている。

婚礼の施行組数はコロナ禍で一時落ち込んだが、前22年12月期は過去最高の4,660組。年間3店程度の新規出店や婚礼事業のコンサルティングを通じた外販戦略などで成長を図る。

23年12月期の売上収益は201億1,400万円(前期比16.8%増)、営業利益30億8,200万円(同11%増)を見込んでいる。(HS)

●事業内容=結婚式場の運営、レストランの運営
●本社=東京都中央区銀座1-8-14
●代表者=荻野洋基代表取締役社長
●設立=2016年8月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=2,500万株(上場時)
●筆頭株主ポラリス第三号投資事業有限責任組合=(上場前70.04%)
●売出株式数=1,088万1,500株(ほかにオーバーアロットメントで163万2,200株)
●仮条件=6月14日に決定
●ブックビル期間=6月15日から20日まで
●引受証券=野村(主幹事)、三菱UFJモルガン・スタンレー、SMBC日興、大和、みずほ、楽天、松井、SBI