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コラム2023年6月6日

【本日のマーケット】6月6日(火)

6月6(火)のマーケット                                                                   

6月5日の米国株式市場は利食い売りが優勢となり3日ぶりに反落。5月のISM非製造業景況指数が50.3と4月の51.9から低下し、市場予想の52.2に反したことも重しとなった。ディスカウントストアのダラー・ゼネラルと航空機のボーイングが反落した。ユニティ・ソフトウエアは、アップルが新しいヘッドセット、ビジョン・プロでユニティ・ソフトウエアと協力していると発表したため、急騰した。NYダウは前日比199ドル(0.59%)安の33,562ドル。ナスダックではコインベースが下落。証券取引委員会(SEC)が大手仮想通貨取引所のバイナンスと経営陣を提訴したことで、ビットコインが下落したことが影響した。サイバーセキュリティー企業のパロアルトネットワークスは、S&P500種株価指数の構成銘柄に採用されたことで買われた。NASDAQ総合指数は前日比11ポイント(0.09%)安の13,229。S&P500指数は前日比8ポイント(0.20%)安の4,273。

米国株反落にツレ安して始まったが、押し目待ちの買いが入り4日続伸。商社株が最高値を更新し、政府が「水素基本戦略」を改定したため水素発電タービンの開発に取り組んでいる三菱重工と川崎重工が買われた。ロームは1対4の株式分割を好感。セブン&アイはセブンイレブンで加工食品の即日配送を止めることで上昇。立花エレテックは今後3年間の自社株買いを表明し、ファーマフーズは好決算で急騰。米銀資本規制強化観測で銀行株は下落。

スタンダード市場では、山王が水素透過膜の開発を行っているため水素関連として急騰した。SDSはリサイクル・リユースパネルを活用した太陽光発電システムの合弁会社設立で一時ストップ高。稲葉製作は業績上方修正で大幅高。GMBとenish、ゼネテックは大幅反落となった。

グロース市場では、ボッシュと資本業務提携のフィーチャが2日連続ストップ高。エンバイオは株主優待制度の導入で買われた。アクリートは世界最高峰の声紋認証技術の米社と連携で大幅高。ispaceは信用取引規制で売られた。デコルテは5月既存店売上が減収となり下落した。

チャート上では短い下ヒゲを伴う大陽線となり、3万2500円に到達。連日でボリンジャーバンドのプラス2シグマ(3万2450円)のバンドウォークとなり、非常に強い地合いが継続している。

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株主総会本番へ 今年の見どころは!?
日本証券新聞6月7日(水)紙面1面TOP記事掲載

大和総研 鈴木裕主席研究員語る

9日の豊田織、スーパーツール、北国FH、スパークスを皮切りに、3月期決算企業の株主総会がスタートする。大和総研はこのほど、毎年恒例の「株主総会」をテーマにしたメディア向け勉強会を開催した。第一部で講演した、総会&ガバナンス分析のスペシャリスト・鈴木裕主席研究員(写真)の発言内容で、特に興味深かった部分を以下のようにまとめた。

「総会集中日は2つの実務慣行で決まる。6月最終営業日の直前営業日であることと、当日が月曜日なら前週の金曜日となること。今年は今月29日、集中率は26%だ。96%だった1995年とは隔世の感だが、これ以上の低下は難しいか。実際には6月最終週で全体の約6割を占め、5月や7月の総会開催もほとんどない。総会分散化の目的は、個人株主の参加機会を広げることと機関投資家の議案検討時間を確保することだったが、さほど改善されていない」

「6月総会で、バーチャルオンリー型は0.5%(11社)に過ぎず、ハイブリッド出席型0.8%、ハイブリッド参加型17.8%だ。米国では、ハイブリッド型はバーチャル総会ではないとの声もある。バーチャルオンリーとするには定款変更が必要だが、議決権行使助言大手2社が反対意向のため、導入を見送っている企業も少なくない」

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今日の市況概況
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6月6日(火)☆[概況/大引け]

4日続伸。5大商社が最高値更新。政府の「水素基本戦略」を受けて三菱重工と川崎重工が高い

大引けの日経平均は289円高の3万2,506円、TOPIXは16ポイント高の2,236ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は934、下落銘柄数は829。出来高は12億7,105万株、売買代金は3兆4,501億円。
米国株反落に連れ安して始まったが、押し目待ちの買いが入り4日続伸となった。
三井物産や伊藤忠などの5大商社が最高値を更新した。

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