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IPO2023年6月12日

新規上場紹介 AeroEdge(エアロエッジ) 7月4日 グロース 航空機エンジンOEMと直接契約

AeroEdge(7409)が7月4日、グロースに新規上場する。

仏エアバスA320neoファミリー機と、米ボーイング737MAX機用エンジンである「LEAP」向けのチタンアルミブレードが全売上高の9割以上(2022年6月期92.9%)を占める。販売先である航空機エンジンメーカー大手の仏SAFRAN社と全需要の35%の供給を行うこと、また、一定の安定した販売価格で供給する長期契約を結んでいる。

仏SAFRAN社からは数週間分の確定発注とともに、一定期間の発注見込みも提示されることから、一定程度の高い販売予測、売り上げ金額を見込むことが可能。さらに将来の増産に対応する設備を確保していることに加え、材料は仏SAFRAN社からの無償支給であるため変動費が低く、売り上げ増加に伴う利益率の拡大が期待できる収支モデルとなっている。

LEAP向けチタンアルミブレードを供給している企業は同社を含めグローバルで2社のみ。航空機輸送の観点から、近年はLEAPエンジンが搭載される中小型機の需要が大きく増加している。A320neoファミリー、737MAXともに増産に向けた動きが出ており、これに伴い同社のチタンアルミブレード需要も増加している。

一方で、チタンアルミブレードへの依存度を下げるべく、他の航空機エンジン部品やガスタービン部品、eVTOL(空飛ぶクルマ)用部品などの量産案件の拡大を図る方針。現在はチタンアルミブレードの新材料の開発を行っているが、ほかにAM(3Dプリンタ)技術並びにAM技術を活用したチタンアルミブレードのMRO(整備・補修・オーバーホール)についても技術・事業開発を進めている。(SS)

概要

●事業内容=航空機エンジン部品などの製造、販売
●代表者=森西淳代表取締役社長兼執行役員CEO
●設立=2015年9月
●上場前資本金=1億円
●発行済み株式数=370万2,230株(上場時)
●筆頭株主=菊池歯車(上場前24.41%)
●公募株式数=36万8,000株
●売出株式数=43万1,600株(ほかにオーバーアロットメントで11万9,900株)
●仮条件=6月14日に決定
●ブックビル期間=6月16日から6月22日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、野村、大和、SBI、楽天、マネックス、水戸

業績推移(単体)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2021.6 848 ▼757
2022.6 1,964 10 2.20
2023.6(予) 2,903 551 191.79
※単位100万円、1株利益は円、▼は赤字

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