6月13日（火）のマーケット 
6月12日の米国株式市場でNYダウは5日続伸。NY連銀の5月の消費者調査で、1年先のインフレ期待が4.1％と4月の4.4％から低下した。13日～14日に開催されるFOMCで利上げ見送り観測から買いが入った。オラクルは3～5月期決算で売上高がアナリスト予想を上回ったことで買われた。クルーズ船のカーニバルはJPモルガンやBofAが投資判断を引き上げた。NYダウは前日比189ドル(0.56％)高の34,066ドル。ナスダックは3日続伸。テスラが12日続伸。AMDやアマゾン、ブロードコムが上昇。NASDAQ総合指数は前日比202ポイント(1.53％)高の13,461。S＆P500指数は前日比40ポイント(0.93％)高の4,338。
日経平均は３万3000円乗せ。引き続き、ＡＩ関連に対する物色意欲が旺盛で、レーザーテックやソフトバンクＧが買われ、データセンター投資で恩恵を受けるソシオネクストが大幅続伸。トヨタは全固体電池搭載の電気自動車を2027年に投入する方針で上昇。全固体電池関連の三桜工業は連想買い。セイノーＨＤは大規模自社株買いを発表しストップ高。業務用食品卸のトーホーとスキンケア化粧品のアクシージアは好決算で急騰した。エーザイは反落。
スタンダード市場では、ＡＩ関連のＰＫＳＨＡが続伸となり、オハラは固体電解質材料を生産していることで急騰した。大日光エンジは宇宙関連としてストップ高。レカムはマレーシアの電気製品部品販売企業を子会社化すると発表しストップ高。ＧＭＢは大幅続落となり幼児活動研は反落。
グロース市場では、ＧＡテクノは決算が好感されストップ高、レナサイエンスはＮＥＣと人工知能の医療応用に関する共同研究契約を締結すると発表しストップ高。インフォネットはＷｅｂサイトアクセス分析ツールにＡＩ分析機能を実装しストップ高。フューチャーリンクは大幅反落。
チャート上では、ギャップアップで短い上ヒゲを伴う陽線。一気に3万3000円台まで駆け上がり、再びボリンジャーバンドのプラス2シグマ（3万3094円）のバンドウォークに。
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注目記事 Pick up
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【IPO市場でAI人気沸騰】
日本証券新聞6月14日（水）紙面1面TOP記事掲載
ABEJAに初日値付かず 6月IPOの見所・勘所
13日、IPO(新規上場)マーケットが1カ月半ぶりに再開した。4月は9社上場で公開価格から初値までの平均騰落率はプラス108%と好パフォーマンスだったこともあり、6月IPO(計18社)の物色エネルギーは蓄積。また、IPOの主戦場となるグロース市場は、米エヌビディアの決算発表を契機に人気に火が付いたAI関連に先導され、回復の足取り。IPO受け入れ態勢は整っており、好発進が相次ぐとみられている。
特にABEJA(5574・G)、アイデミー(5577・G)のAI関連2社は人気化必至だ。ABEJAは13日上場で再開第1号。米グーグル本社から出資を受けた日本のスタートアップ第1号でもある。
過去、直前IPOから30日以上の“空白期”を経た再開第1号案件の勝率は極めて高く(直近10年で公開価格割れ発進は1社のみ)、高初値倍率が続出してきた。こうしたアノマリーに加え、参考銘柄と比べた割安感も先高期待を高めている。
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今日の市況概況
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6月13日（火）☆[概況/大引け]
3万3,000円乗せ。引き続き、AI関連に対する物色意欲が旺盛。トヨタは全固体電池搭載EVで高い
大引けの日経平均は584円高の3万3,018円、TOPIXは26ポイント高の2,264ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,066、下落銘柄数は695。出来高は14億1,346万株、売買代金は4兆1,489億円。
日経平均は3万3,000円乗せ。
株主総会で好材料出尽くしという見方があるが、野村証券では東証による「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応の要請」に関する開示はコーポレート・ガバナンス報告書に掲載することが求められていて、提出されるのは株主総会後と指摘している。
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