6月21日(水)のマーケット
6月20日の米国株式市場は続落。中国人民銀行が、銀行貸出金利の指標となる最優遇貸出金利(ローンプライムレート)の1年物と5年物を10カ月ぶりに引き下げたが、5年物の引き下げ幅は予想よりも小さかったため、香港株式市場で本土不動産株が売られ、香港ハンセン指数と上海指数が下落した。米国では21日~22日にパウエルFRB議長が議会証言を行うため、金融引き締め姿勢をみせるのではいった警戒感も抱かれた。オラクルやボーイングが売られ、中国景気への不安から原油の需要鈍化懸念でNY原油先物が反落したため、エクソンモービルなどの石油株も安い。NYダウは前日比245ドル(0.71%)安の34,053ドル。ナスダックでは、インテルとネットワークセキュリティのパロアルトネットワークスが売られたが、テスラは電気自動車メーカーのリビアンがテスラの充電規格を採用したことで買われた。エヌビディアが上昇。NASDAQ総合指数は前日比22ポイント(0.16%)安の13,667。S&P500指数は前日比20ポイント(0.47%)安の4,388。
米国株続落を受け朝方234円安となったが、その後は切り返した。中国株から日本株シフトへの期待や台湾の製造業指標に底打ち感が見られるため、半導体関連が買われたことが寄与した。ソフトバンクGは株主総会で孫社長はAI革命がいよいよ爆発的な拡大が起こると感じていると発言。JALは大和証券が目標株価を高め、資生堂はSMBC日興証券が投資評価を引き上げた。三栄建築設計は暴力団に利益供与しないよう勧告を受け下落した。
スタンダード市場では、パワー半導体向け参入狙いのヘリオステクノが4日連続の高騰となり、パワー半導体切断装置のタカトリも続伸。パチンコ関連のGCジョイコが高い。ランドビジネスは2物件売却による特別利益計上見込みで上昇。東映アニメは8日ぶりに反落。伊勢化学は3日続落。
グロース市場では、アララがバリューデザイン社の統合効果で通期赤字予想を黒字予想に上方修正したためストップ高。FRONTEOは日本郵政がデータ解析システム活用で急伸した。直近IPO銘柄のABEJAが反発。M&A総研は7日ぶりに反落。ピアズは3日ぶりに反落。
チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。上下のレンジ幅が503円とボラティリティの高い展開。5日移動平均線(3万3505円)を再び回復し、強い基調が継続した。
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注目記事 Pick up
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【「7月3万4,000円」“的中”の先は…】
日本証券新聞6月22日(木)紙面1面TOP記事掲載
大和証券 木野内栄治常務理事・チーフテクニカルアナリストに聞く
日経平均は3万3,000円台半ばの高値圏で頑強な動き。1月4日の発会安値時点で2万5,000円台だったことなど、もはや記憶の彼方だろう。4月以降の“想定外”の急騰を受けて、みずほ証券が5月26日付で年末の日経平均予想を3万円から3万2,000円に、野村証券も今月9日付で9月末予想を2万9,000円から3万2,000円に引き上げるなど証券各社の見通し修正が相次いでいるが、写真の通り、相場が底入れした1月4日当日に「7月34000円も」とするレポートを発行していたのが大和証券の木野内栄治常務理事チーフテクニカルアナリスト(写真)だ。とはいえ、当時のレポ―トに「日本株は7月ピークと考えられる」とあるのは少々気になるところ。文字通りの「当たり屋」に今後の見通しなどを聞いた。
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今日の市況概況
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6月21日(水)☆[概況/大引け]
台湾の製造業指標に底打ち感を受け半導体関連が高い。ソフトバンクGはAI事業強化で上昇
大引けの日経平均は186円高の3万3,575円、TOPIXは11ポイント高の2,295ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,119、下落銘柄数は649。出来高は13億860万株、売買代金は3兆8,945億円。
米国株続落を受け、日経平均は朝方234円安となったが、その後は切り返した。
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