大引けの日経平均は564円高の3万3,753円、TOPIXは32ポイント高の2,320ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,502、下落銘柄数は292。出来高は14億1,192万株、売買代金は3兆4,046億円。
日経平均はバブル崩壊後の終値での高値を更新した。
先週末の米国株高に加えて、東京エレクトロンが生成AI(人工知能)関連の需要は「2025年3月期前半にも業績貢献する」見通しと語ったことが報じられ、他の半導体関連も物色されたことや、日銀短観で大企業・製造業の業況判断が1年9カ月ぶりに改善したことも好感された。
日銀短観の発表を受けて、非製造業に対して遅れていた製造業の景況感が底入れしたと受け止められた。
業況判断の改善は、資源価格の落ち着きと、タイムラグを経た価格転嫁の動きが素材産業の利益率を改善させている模様。加えて、半導体不足に緩和による自動車の生産回復も寄与した様子。
東証プライム市場では、機械や電機、化学に加えて、海運と商社も高い。
ダイキン工業(6367)は米国のヒートポンプ空調特需が期待された。
ダイセキ環境は好決算で急騰した。
一方、JSRはSMBC日興証券が格下げし小幅安。
ファイズはスタンダード市場を選択したことで下落した。
業種別上昇率上位は機械、電機、海運、化学、石油で、下落業種はなし。(W)