TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] ETF分配金捻出の売りに対する警戒感で反落。メガバンクと地銀は高い
速報・市況2023年7月4日

☆[概況/大引け] ETF分配金捻出の売りに対する警戒感で反落。メガバンクと地銀は高い

大引けの日経平均は330円安の3万3,422円、TOPIXは14ポイント安の2,306ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は616、下落銘柄数は1,153。出来高は14億6,556万株、売買代金は3兆3,933億円。
ETF(上場投資信託)の決算日が7月7日と10日に多く、分配金捻出の売りが警戒されているため、日経平均は反落した。
第一三共(4568)は、抗体薬物複合体の非小細胞肺がん治療に対する第3相臨床試験で、既存の化学療法と比較して、無増悪生存期間(PFS)は有意に延長したものの、全生存期間(OS)では有意な延長を示せなかったと発表したため急落した。
商社株やダイキン工業は利益確保で反落した。
一方、メガバンクは野村証券による目標株価の引き上げが好感された。
主要銀行のPBRは足元0.5~0.6倍台で推移しており、依然としてバリュエーション上の割安感が強いと述べ、目先は内外金融政策並びに株主還元強化が引き続き注目されやすいだろうと紹介した。
大手行に比べてさらにPBRの水準が低い千葉興銀や西日本フィナンシャルなどの地銀株も物色された。
物価高が続くと日銀がマイナス金利の解除など金融政策の修正に動くことで、銀行の貸出金利が押し上げられ、預貸金利ザヤの改善から収益回復につながるというコースをたどるとみられている。
楽天グループは月刊誌『選択』がMBO(経営陣が参加する買収)による非公開化の観測が浮上と報じたことで買われた。

業種別下落率上位は医薬品、紙パルプ、ゴム、機械、倉庫運輸で、上昇率上位は銀行、保険、海運、証券、非鉄。(W)

関連記事