大引けの日経平均は102円高の3万2,493円、TOPIXは13ポイント高の2,252ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,300、下落銘柄数は479。出来高は12億430万株、売買代金は3兆1,122億円。
NYダウの6日続伸を受けて、日経平均は序盤に323円高となったが、香港株安の影響で、一時小幅安に沈んだ。
だが、大引けにかけては幾分、小じっかりとなった。
中国の4~6月期のGDPが予想を下回ったことに加えて、中国恒大集団が巨額赤字決算と債務超過を発表したため、香港ハンセン指数は一時、1万9,000ポイントを下回った。
金融と半導体を絞れば中国経済は息詰まるという見方や中国は破産法が未整備なので混乱が大きくなると警戒された。
一方、日本では7月27日~28日の日銀金融政策決定会合で、イールドカーブコントロールが修正されるという見方が高まっているため、銀行株が買われた。来年前半にかけてマイナス金利脱却が視野に入ればという見方から地方銀行株も高い。
いよぎんHD(5830)は、会社予想配当性向が24%と地銀上位20行の中では最低水準にあり、順調な利益進捗が続けば、配当引き上げも期待できると岡三証券が新規「強気」判断で紹介した。
中国の景気対策期待で新エネルギー車の税優遇期待からデンソーが高い。
NOKは丸三証券が新規に「買い」と発表した。電気自動車では軽量化を行うためにワイヤーハーネスから車載向けFPC(フレキシブルプリント基板)への切り替えが進むと予想している。
一方、楽天グループは戻り売りで売られた。
東京ディズニーリゾートが猛暑によるパレードと一部のショーを中止したため、オリエンタルランドが安い。
ベイカレント・コンサルティングは1人あたりコンサルタント単価がアナリスト予想を下回ったために急落した。
業種別上昇率上位は銀行、電機、輸送用機器、繊維、卸売で、下落率上位はサービス、石油、鉱業、不動産、陸運。(W)