大引けの日経平均は122円高の3万2,377円、TOPIXは7ポイント高の2,291ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は993、下落銘柄数は772。出来高は14億4,563万株、売買代金は3兆6,710億円。
序盤は米国株反発を好感したが、対中投資制限の米大統領令の観測で香港株が続落したため、日経平均は上げ幅を縮小した。
川崎汽船が買われ、エンプラスは7日続伸。
三菱重工(7011)は大和証券がレーティングを「3」→「1」に引き上げたことが好感された。防衛関連や原子力事業などの成長期待を業績予想や株価評価に織り込むには時期尚早であり、ガスタービンの伸長や航空機関連の回復だけでは継続的な最高益更新が困難と考え、PBR1倍程度の評価が妥当と判断してきたが、原子力や防衛関連が新たな成長事業に変わりつつあると報告した。
日本政策投資銀行がパーク24に対して、英国の駐車場事業を買い取らせる行使時期を後ずれさせたため、パーク24は財務体質悪化や増資リスクが後退したという見方から急騰した。
レーザーテックは前日の決算発表を受けて続伸となったが、アドバンテストやディスコ、イビデンなど他の半導体関連は、米国から日本にも対中投資規制の要求が強まるという見方で売られた。
川崎重工は好決算だったが材料出尽くし感から下落した。
業種別上昇率上位は電力ガス、海運、食品、不動産、ゴムで、下落率上位は保険、精密、鉱業、その他製品、銀行。(W)