8月17日の米国株式市場は3日続落。
8月のフィラデルフィア地区連銀製造業業況指数は12.0と、前月のマイナス13.5から急上昇し、市場予想のマイナス10.0を覆した。堅調な消費者需要を背景に新規受注が急増した。
これを受けて、主要3指数は反発して始まったが、金利上昇とウォルマートの下落が影響し、買い一巡後に下落に転じた。
ウォルマートは通期予想を上方修正したことで上昇して始まったが、売上高の伸びがアナリスト予想に届かなかったため、買い一巡後は下落した。
カリフォルニア州の医療保険組合であるブルー・シールド・オブ・カリフォルニアが、薬局給付管理をCVSヘルスからアマゾンのシステムに切り替えたため、CVSヘルスは売られた。
ナスダックではメタ・プラットフォームズが売られた。ロンドンのシンクタンクの「戦略対話研究所」は、ロシアの民間軍事会社「ワグネル」がフェイスブックやインスタグラムで戦闘員を勧誘していたのに、運営するメタ社が適切な措置を取っていなかったとの調査結果を発表した。
シスコシステムズは、CEOが自社株買い拡大に取り組む方針も示したことや、大規模なクラウドコンピューティングサービス・プロバイダーである「ハイパースケーラー」と共に前進してきたとし、生成AI(人工知能)の急成長を好機にしていると述べたことで買われた。
NYダウ工業平均は前日比290ドル(0.84%)安の34,474ドル。ナスダック総合指数は前日比157ポイント(1.17%)安の13,316。S&P500指数は前日比33ポイント(0.77%)安の4,370。
NYダウ採用銘柄はウォルグリーン、インテル、ボーイングなどが売られ、シスコシステムズやシェブロン、ダウケミカルなどは買われた。上昇は10銘柄、下落は20銘柄。