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概況/米国市場2023年8月26日

8月25日の米国株式市場は反発。FRB議長の講演を受けて、追加利上げがあっても最後の利上げという見方から買いが入った

8月25日の米国株式市場は反発。
パウエルFRB議長が経済シンポジウム(ジャクソンホール会議)で講演し、「この1年、金融政策を大幅に引き締め、インフレがピークから鈍化したのは歓迎すべき動向だが、依然として高すぎる」、「適切であれば、さらなる利上げを実施する用意がある」と語った。
一方で「金融を引き締め過ぎれば経済に不必要な悪影響を与える可能性もある」と述べ、景気にも配慮する姿勢を示した。
市場で注目されていた自然利子率については、「中立金利の水準は明確ではない」と述べた。

FRB議長の講演を受けて、金利が上昇し、NYダウは一時70ドル安となったが、その後は持ち直した。
昨年のジャクソンホール会議の講演では「単月の改善はインフレが低下していると確信するにはほど遠い」と述べたが、今回は「インフレはピークから下がってきていて歓迎するが、まだ高すぎるので、必要であればさらに利上げする用意がある」、「6月以降、物価上昇の勢いに落ち着きが見られるものの今後、この流れが続くかどうかはわからない」と述べた。
そのため、市場では年内に追加利上げがあっても最後の利上げという見方から株式市場では買いが入った。

ボーイングは「737MAX」の中国への納入を4年ぶりに再開する準備を進めていると報じられ反発した。

ナスダックでエヌビディアは売られた。決算発表について、これ以上、良いニュースは望めないという指摘もあり、利食い売りに押された。

NYダウ工業平均は前日比247ドル(0.73%)高の34,346ドル。ナスダック総合指数は前日比126ポイント(0.94%)高の13,590。S&P500指数は前日比29ポイント(0.67%)高の4,405。

NYダウ採用銘柄はボーイング、インテル、セールスフォースなどが買われ、ウォルグリーン、やトラベラーズJPモルガン・チェースなどは売られた。上昇は25銘柄、下落は5銘柄。

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