大引けの日経平均は91円高の3万2,710円、TOPIXは17ポイント高の2,349ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,452、下落銘柄数は332。出来高は13億1,819万株、売買代金は3兆2,854億円。
月初の資金流入を背景に前場はジリ高となったが、米国雇用統計の発表を控え、後場は伸び悩んだ。
野村証券では、秋口にかけて訪日を計画している投資家も多いと述べ、5~6月に海外投資家が日本株の現物買いを加速させた局面の前触れとして、3月終わりから4月前半にかけての訪日があったことと類似する面があるとコメントしている。
セクター別では不動産への関心が高く、「アジア域内でのリスク分散の観点で魅力的」という指摘が増えているという。
本日の相場はメガバンクは住宅ローン金利の引き上げで買われ、ソニーグループ(6758)はプレイステーションプラスのサブスク料金値上げで上昇した。
海運株は低PBRで高配当利回りのため物色が継続した。
鉄鋼株は鉄鉱石と原料炭が2四半期連続で値下げとなったことが好感された。
四電工は配当性向を引き上げ、増配予想の増額を発表したため、急騰した。
一方、先駆した半導体関連は値下がりとなり、アインHDは病院敷地内の薬局に関する入札妨害の疑いで子会社社長らが逮捕されたため急落した。
業種別上昇率上位は鉱業、海運、石油、鉄鋼、証券で、下落は医薬品。(W)