大引けの日経平均は228円高の3万2,939円、TOPIXは23ポイント高の2,373ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,422、下落銘柄数は373。出来高は13億3,631万株、売買代金は3兆2,415億円。
先週末のNYダウ反発と週明けの香港株大幅反発を受けて、日経平均は6日続伸となり、本日一日の中の値動きでは高値で取引を終えた。
鉄鋼株は原料の鉄鉱石や原料炭の価格の上昇が一服しているが、トヨタが部品メーカーに供給する鋼板の価格を据え置いたため採算が維持されるという見方から日本製鉄(5401)などが買われた。
トヨタは生産回復に加え、販売費用が米国の1台当たりインセンティブを見ると、主要各社の中では最低水準で推移していることが好感されている。
不動産株は在宅勤務の拡大によるオフィス市況への悪影響を懸念すべき局面は終わったとモルガン・スタンレーMUFG証券が解説した。
総合商社各社は大和証券が目標株価を引き上げた。「脱炭素」により、資源価格は「シクリカル」ではなく上昇しやすい。「脱ロシア」「世界分断」により、高すぎる資源価格が常態化。「脱炭素」「脱ロシア」による「サプライショート」で非資源事業も収益拡大などを挙げている。
伊藤園は第1四半期が大幅増益となり急騰した。
一方、ソフトバンクグループは売られ、レーザーテックやアドバンテストなど半導体関連株は小幅安となった。
業種別上昇率上位は鉄鋼、海運、輸送用機器、不動産、銀行で、下落は空運。(W)