TOP  NSJショートライブ  速報・市況  ☆[概況/大引け] 金利上昇幅の縮小を好感。自動車と不動産が上昇。IHIは開発に参画した米社航空機エンジンの交換費用負担増大懸念で急落
速報・市況2023年9月12日

☆[概況/大引け] 金利上昇幅の縮小を好感。自動車と不動産が上昇。IHIは開発に参画した米社航空機エンジンの交換費用負担増大懸念で急落

大引けの日経平均は308円高の3万2,776円、TOPIXは19ポイント高の2,379ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,392、下落銘柄数は390。出来高は13億6,823万株、売買代金は3兆3,837億円。
5年債入札が無難な結果となり、長期金利が上昇幅を縮めたため、日経平均は上値追いとなった。
野村証券では植田日銀総裁のマイナス金利解除の選択肢の発言について、円安をけん制するためだが、国債買い切りオペの減額という「実弾」を伴うまでは、口先で金利を押し上げられる余地は限定的と予想している。
ソフトバンクグループは、傘下の英半導体設計会社アーム・ホールディングスのIPOについて、募集に対して10倍の申し込みがあったと報じられた。
円高一服でトヨタなど自動車株が買われ、金利上昇一服で三菱地所などの不動産株が反発した。
日軽金は野村証券がレーティングを引き上げ注目された。トラック関連製品の回復局面と、子会社のエムシーアルミによるトヨタの次世代EVにおけるギガキャスト用のアルミ合金に期待感を示した。
米プラット&ホイットニー(P&W)社の航空機エンジン「PW1100G」に関して追加的な費用計上の可能性で、エンジン開発に参画したIHI(7013)は急落した。
高圧タービン用の粉末金属部品の耐久性が想定を下回る可能性があるため、納入済みのエンジンと部品の検査と交換作業を行うが、当初予定より検査対象が拡大したことが嫌気された。
中古車販売のネクステージは保険契約の捏造に対して、社長が引責辞任したが、再発防止で全ての営業報酬を廃止する方針を示したために、社員の士気が低下するという見方から株価はストップ安となった。
新明和工業は機械式駐車場の受注で他社と価格調整を行っていた疑いで、公正取引委員会の立ち入り検査が入り、下落した。

業種別上昇率上位は輸送用機器、ゴム、不動産、医薬品、精密で、下落は鉄鋼、卸売、保険、機械。(W)

関連記事