9月10日、実に25年ぶりに広島カープがセ・リーグ優勝を決めました。優勝が決定した広島VS巨人戦の広島地区での平均視聴率は60.3%、瞬間最高視聴率は71.0%を記録。生粋のカープ女子である従妹のSNS(交流サイト)は歓喜の記事であふれ、広島在住の友人は投稿した動画の中で「感謝を込めて次に乗り換える車はマツダにする」と涙ながらに宣言。カープファンたちに胴上げをされていました。

広島三越、そごう広島店などの百貨店で行われた優勝セールには朝から行列ができ、地元の焼き鳥チェーン店は優勝翌日に焼き鳥全品と飲み物全品を無料にしてしまうなど、お祝いムードが最高潮に達している広島。そんな中、友人が中国、四国、九州地方などに63店舗を展開する大型ショッピングセンター「ゆめタウン」(イズミ、8273)の優勝セールに行ってきた、と連絡をくれました。

とにかく地元の人でにぎわっていたそうですが、友人いわく「ゆめタウンは九州にも21店舗あるから、ソフトバンクが優勝したら、もっと大型の優勝セールがあるのでは?」と。彼女の言葉に、確かにその可能性はあると、ハッとさせられました。

広島県内での経済効果は実に約331億4,916万円に上るとされている今回の広島カープの優勝。はたしてイズミの収益に反映されるのか、今後の熾烈(しれつ)なパ・リーグ優勝争いをソフトバンクが制した場合や、その後のクライマックスシリーズなどによるさらなる収益は生まれるのか。福岡県人としては切にソフトバンクの優勝を祈りつつ注目しています。

【編集記者Yのコメント】
イズミは熊本地震の影響を多大に受け、8月末には業績下方修正を発表。今12月期の最終損益を12%増との予想から一転、28%減益に引き下げました。しかしながら、足元の株価は堅調です。地震発生直前に付けた年初来高値5,080円から、6月には3,720円まで売られましたが、9月に入ると突如、逆行高。まるで広島カープの連勝を思わせるようなトレンドを描いています。


[本紙9月20日付1面]