9月25日（月）のマーケット 
9月22日の米国株式市場は4日続落。FRBのボウマン理事が「インフレ率をタイムリーに2％に下げるためには、さらに複数の利上げが必要になるだろうと今も考えている」と発言した。全米自動車労組は4年間で40％の賃上げを求め、15日に大手3社(GM、フォード、クライスラーブランドを持つ欧ステランティス)の3工場でストライキに突入したが、期限の22日正午までに労使交渉に進展がなかったため、GMとステランティスの部品を配送する38の施設で新たにストに突入したと発表した。ストに参加する組合員はおよそ5,600人増え、あわせて1万8,000人を超える。一方、フォードとの間では労使交渉に進展が見られたとしてストの拡大を見送ったため、フォードの株価は反発した。NY証券取引所ではバンク・オブ・アメリカやディスカウントストアのターゲットが売られた。中国の電気自動車メーカーのBYDの台頭を受けて、ナスダックでは電気自動車メーカーのテスラとリビアン・オートモーティブが売られた。NYダウは前日比106ドル(0.31％)安の33,963ドル。NASDAQ総合指数は前日比12ポイント(0.09％)安の13,211。S＆P500指数は前日比9ポイント(0.23％)安の4,320。
首相が経済対策の柱を表明すると報じられ、日経平均は５日ぶりに反発。経済対策に半導体の国内生産支援が盛り込まれる見通しで半導体関連が高い。第一三共は乳がん向け抗がん剤で良好な試験結果を発表したことで上昇。ウエルシアは移動販売の拡大で注目された。ダブルスタンダードは自社株買いの発表で大幅高。一方、日銀による金融緩和継続で銀行株が売られた。配当取りで注目された海運株は続落。ＩＲジャパンは上期減配予想でストップ安となった。
スタンダード市場では、Ａｂａｌａｎｃｅとニッピが中期経営計画を発表し大幅高。フェローテックが反発し、住石ＨＤは続伸。日本精蝋は３日続伸。ズームは創業40周年記念株主優待を発表し買われた。直近新規公開株の笹徳印刷がストップ高。ＥＲＩと日本高周波鋼業が売られた。
グロース市場では、マイクロアドが３日続伸、メドレックスは米創薬ベンチャーに経皮吸収技術を適用した新薬候補をライセンス供与したため、マイルストン収入が期待された。調整していたインフォネットが安値圏から続伸。ビジョナルとアズームが反落し、直近新規公開株の揚羽も反落。
チャート上では、長めの下ヒゲを伴う陽線。25日移動平均線（3万2591円）を回復し、75日移動平均線（3万2652円）にも到達。一目均衡表の雲の上に顔を出したことで、明日以降の展開に期待したい。
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注目記事 Pick up
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【繊維三兄弟 クラレは「活性炭」の世界最大手】
日本証券新聞9月26日（火）紙面1面TOP記事掲載
PFAS除去で需要高まる
クラレ(3405・週足)
何千年も分解されず、発がん性が疑われ“永遠の化学物質”と呼ばれている「有機フッ素化合物(PFAS)」。PFASの使用に関しては、EU(欧州連合)では一定以上を含有する混合物・成型品について域内での製造・上市・使用を全面的に禁止する規制案の検討が進められ、米国でも規制強化の動き。
同時に、空港や軍事基地、工場から流失し地下水や河川に流れ込んだPFASを「除去」するニーズも強まっている。例えば米国。同国ではサンプル採取により、水道水の約45%にPFASが検出されると推定されることから、環境保護庁が2022年6月に飲料水に関する新たな健康推奨基準を公表、23年内に25～26年の規制値が固まる見通し。それをクリアするため州ごとに対応が求められる。
こうした中で注目されるのが「活性炭」だ。中でも「粒状活性炭」は米環境保護庁がPFAS除去に最も有効としている。日本でもPFASが高い濃度で検出された地域の水道設備に活性炭の設置が進められている。
クラレ(3405・P)は活性炭の総合メーカーという顔も持ち、粒状活性炭も製造する。
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今日の市況概況
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9月25日（月）☆[概況/大引け]
反発。経済対策期待で半導体関連が高く、第一三共は臨床試験結果で上昇。銀行と海運が売られ、IRジャパンはストップ安
大引けの日経平均は276円高の3万2,678円、TOPIXは9ポイント高の2,385ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,374、下落銘柄数は413。出来高は12億6,935万株、売買代金は3兆1,720億円。
岸田首相が経済対策の柱を表明すると報じられ、日経平均は5日ぶりに反発した。
経済対策に半導体の国内生産支援が盛り込まれる見通しで、レーザーテックやアドバンテストなどの半導体関連が高い。
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