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コラム2023年9月26日

【本日のマーケット】9月26日(火)

9月26(火)のマーケット                                                                   

9月25日の米国株式市場は値ごろ感からの買いが入り、5日ぶりに反発した。シカゴ連銀のグールズビー総裁が、FRBがインフレ抑制に向けて金利を引き上げても、リセッション(景気後退)を回避することは可能との考えを示した。それを「黄金の道」と呼んでいて、多くのリスクがあり、その道は長く曲がりくねっていると述べたが、景気敏感株のハネウェルやフェデックスが買われた。NYダウは前日比43ドル(0.13%)高の34,006ドル。ナスダックでは、アマゾンが人工知能(AI)開発の米新興企業アンソロピックと戦略提携し、最大40億ドル(約5,940億円)を出資すると発表したことで買われた。AI関連のエヌビディアも高い。NASDAQ総合指数は前日比59ポイント(0.45%)高の13,271。S&P500指数は前日比17ポイント(0.40%)高の4,337。

反落。米国で9月末までに歳出法案が可決されないと政府機関が閉鎖される。ムーディーズは米国の信用格付けにネガティブに反映されるだろうと警告した。東証では電機や機械、自動車などの輸出関連が安い。エーザイはアルツハイマー薬が日本でも承認されたが織り込み済みで下落。一方、米国長期金利上昇を受け銀行株と保険株が買われた。パナマ運河が「過去100年で最悪の干ばつ」と報じられ、通航制限による船腹逼迫観測で海運株は高い。

スタンダード市場では、AbalanceとPKSHAが反落し、ハーモニックは4日続落。直近新規公開株の笹徳印刷も反落。中古自動車を輸出販売しているオプティマスグループは豪自動車販売会社を子会社化したことで大幅高。fonfunは中期経営計画で、大光は業績上方修正で急騰。

グロース市場では、弁護士ドットコムが続落となり、GENDAとマイクロアドが反落。ハルメクは19日のロックアップ期間終了から軟調。SBIと資本業務提携のプロジェクトCは好調を継続。キッズバイオは持田製薬と開発のバイオ後続品が承認取得でストップ高。カバーが3日続伸。

チャート上では、寄付き高値で大引け安値の「陰の坊主」となる陰線。各移動平均線を割り込んでしまった。早晩に回復できるか注目される。

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10~12月“株高シーズン”へ
日本証券新聞9月27日(水)紙面1面TOP記事掲載

大和ハウス 10月相場11連勝の背景は!?

米長期金利急上昇を嫌気して半導体などグロース株が急反落。25日の日経平均を計99円強押し上げた東京エレクとアドテストが26日は103円強押し下げる格好となった。日経平均は363.57円安で、再び8月末水準(3万2,619.34円)を下回った。TOPIXは依然、「1~9月連続高」の可能性十分ながら、日経平均はこのままいくと、「1~6月連続高後の7~9月連続安」となりそうなムードにある。

ちなみに、この月次の動き、実は近年の季節習性に沿ったものとなっている。表①の通り、バブル崩壊後(1990年以降)の日経平均の月別騰落を見ると、1~6月は負け越しゼロなのに対し、7~9月はいずれも負け越しとなっているためだ。なかでも最も勝率が悪いのが9月(14勝19敗の42.4%)。その9月もあと3営業日で通過となる。もちろん、27日が権利付き最終日で、28日は権利落ち、29日引けにも日経平均入れ替えや四半期末リバランスと、週内は“重要な需給イベント”が相次ぐわけだが、ともあれ残り3カ月余り。10月以降の季節性はどうなっているのか。

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今日の市況概況
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9月26日(火)☆[概況/大引け]

反落。米政府機関閉鎖リスクを警戒

大引けの日経平均は363円安の3万2,315円、TOPIXは13ポイント安の2,371ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は495、下落銘柄数は1,280。出来高は13億1,856万株、売買代金は3兆2,590億円。
日経平均は反落。
米国議会が9月30日の深夜までに歳出法案を可決できなければ、2024会計年度が始まる10月1日から政府機関が一部閉鎖されることになる。
そうした状況を受けて、格付け会社ムーディーズは25日に、政府機関が閉鎖に追い込まれれば、米国債の「信用面でマイナスだ」と表明した。

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