10月6日の米国株式市場は反発。
9月の雇用統計で非農業部門の雇用者数が前月比33万6千人増と市場予想の17万人増を大きく上回った。
年内の利上げ観測に加え、来年の利下げ期待が低下し、NYダウは序盤に272ドル安となったが、売り一巡後に反発に転じた。
その理由は、失業率が3.8%と市場予想の3.7%を上回り、平均時給が前年同月比4.2%上昇と市場予想の4.3%を若干下回ったため、賃金インフレへの過度な警戒感が緩和し、金利が一時4.88%(0.16%上昇)まで上昇したものの、上昇幅が鈍化したことで株式に買いが入った。
長期金利は4.80%(0.07%上昇)へと上げ幅を縮めた。
シェールオイル開発のパイオニア・ナチュラル・リソーシズは、エクソンモービルが買収で合意に近づくと報じられ、急騰した。一方、エクソンモービルは買収費用負担が警戒され下落。
イーライ・リリーは肥満治療薬への期待で買われた。
他方、ウォルマートやマクドナルドは安い。
ナスダックも序盤に売られたものの、すぐに切り返した。
エヌビディアやAMD、メタ・プラットフォームズが買われ、コストコは下落した。
NYダウ工業平均は前日比288ドル(0.87%)高の33,407ドル。ナスダック総合指数は前日比211ポイント(1.60%)高の13,431。S&P500指数は前日比50ポイント(1.18%)高の4,308。
NYダウ採用銘柄はセールスフォース、ディズニー、ハネウェルなどが買われ、ウォルマートやウォルグリーン、マクドナルドなどが売られた。上昇は24銘柄、下落は6銘柄。