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コラム2023年10月11日

【本日のマーケット】10月11日（水）

10月11日（水）のマーケット                                                                   

10月10日の米国株式市場は3日続伸。アトランタ地区連銀のボスティック総裁がFRBは「これ以上利上げする必要はない」という見解を示したことが好感された。NY原油先物は前日の大幅の反動で反落した。金は続伸。長期金利低下で金利の付かない資産の金に買いが入ったという側面もある模様。NY証券取引所ではイーライ・リリーやボーイング、バンク・オブ・アメリカが買われ、エネルギー企業のコノコフィリップスは反落した。NYダウは前日比134ドル(0.40％)高の33,739ドル。ナスダックではテスラやエヌビディア、AMDが買われ、ネットフリックスは売られた。NASDAQ総合指数は前日比78ポイント(0.58％)高の13,562。S＆P500指数は前日比22ポイント(0.52％)高の4,358。

日経平均は続伸。前日の米国株３日続伸とＩＭＦによる23年の日本の成長率見通しの上方修正を好感。韓国サムスン電子の決算発表を受けて半導体市況の底入れ期待からレーザーテックなどの半導体関連が買われたことも寄与した。原油反落で東京電力が買われた。反面、海運株が売られ、鉄鋼株も安い。モノタロウは９月の売上高の伸び率鈍化で大幅安となった。日本ケミコンは和解金支払いで特損を計上し、増資も発表したため大幅安となった。

スタンダード市場は寄り後に小幅安となった。ＣＶＳベイエリアは上期のみの業績上方修正で好材料出尽くし感から大幅安となった。名村造船やＡｂａｌａｎｃｅ、住石ＨＤが安い。日本ＩＳＫは反発しストップ高。ＡＩメカテックやイーロジットが買われた。外食向け食材卸の久世が高値更新。

グロース市場は、買い一巡後に小幅安。ペルセウスは利食い売りで大幅反落。ｉｓｐａｃｅは２日連続ストップ安。ヘリオスは米アサシス社の臨床試験で組み入れ患者数の追加が必要となり売られた。リニューアブルＪは東急不動産と欧州で再生可能エネルギー事業に参入でストップ高。

チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陽線。ギャップアップで寄付き、一時は3万2000円台回復となる場面も見られた。堅調な推移となったが、一目均衡表の基準線（3万2060円）や25日移動平均線（3万2325円）をクリアして行けるか、反発力が試される。

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【半導体市況　底入れの見方強まる　サムスン電子 前四半期比で増収増益に】
日本証券新聞10月12日（木）紙面1面TOP記事掲載

24年はAIが牽引　レザテク、東エレクなど関連株が急伸

レーザーテック(6920・日足)

11日に韓国の大手メモリーメーカー、サムスン電子が発表した決算を受け、DRAMやNAND型フラッシュなどの半導体市況に底入れ期待が広がった。東京市場ではレーザーテック(6920・P)が一時7%を超える上昇となったほか、東京エレクトロン(8035・P)、アドバンテスト(6857・P)など関連株が急伸した。

サムスン電子の2023年7～9月期の連結決算(速報値)は売上高が前年同期比13%減の67兆ウォン(約7兆4,100億円)、営業利益は同78%減の2兆4,000億ウォン(約2,700億円)だったものの、前四半期比ではそれぞれ12%増、3.6倍と増加に転じた。主力の半導体メモリーの価格が下げ止まったことが寄与した。9月27日に23年第4四半期(6～8月)決算を発表した米国の大手半導体メモリーメーカー、マイクロン・テクノロジー(MU)の決算も半導体市況の底入れを確認できる内容だった。世界的な大手メモリーメーカー2社の決算で、市況の底入れが確認できたことで、関連銘柄に対する見直しが進みそうだ。

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今日の市況概況
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10月11日（水）☆[概況/大引け]

日経平均は続伸だが、TOPIXは小幅安。韓国サムスン電子の決算で半導体関連が上昇。海運と鉄鋼は安い

大引けの日経平均は189円高の3万1,936円、TOPIXは4ポイント安の2,307ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は381、下落銘柄数は1,408。出来高は13億2,060万株、売買代金は3兆3,821億円。
日経平均は続伸。前日の米国株3日続伸とIMFによる2023年の日本の成長率見通しの上方修正を受けて、欧州からの買いが増えると期待された。
その他、韓国サムスン電子の7～9月期決算速報は営業利益が前年同期比78％減の2兆4,000億ウォンだったが、4～6月期との比較では3.6倍となったため、半導体市況の底入れ期待から半導体関連が買われたことも寄与した。

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