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コラム2023年10月16日

【本日のマーケット】10月16日(月)

10月16(月)のマーケット                                                                   

10月13日の米国株式市場はJPモルガン・チェースなどの好決算を受けて、主要3指数が反発して始まったもののすぐに伸び悩み、NYダウはもみ合いとなり、小反発で取引を終え、ナスダックとS&P500は続落となった。イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザ北部の全ての民間人に対し、24時間以内の退避を勧告したため、地上戦が近づいていると警戒された。JPモルガン・チェースの第3四半期(7~9月)決算は純利益が前年同期比35%増で、5月に買収したファースト・リパブリック銀行が寄与した。買収効果を除くと24%増益だった。通期の純金利収入の見通しを上方修正した。ウェルズ・ファーゴは7~9月期決算の純利益が前年同期比61%増で、FRBによる利上げ継続に連動して貸出金利が上昇したことが寄与した。イランのオウジ石油相が「原油価格が100ドルに到達する可能性がある」との見方を示したと報じられ、NY原油先物は4.78ドル(5.8%)高の1バレル=87.69ドルとなった。原油先物の大幅反発を受けて、エクソン・モービルが高い。一方、ボーイングやウーバー・テクノロジーズは下落。NYダウは前日比39ドル(0.12%)高の33,670ドル。ナスダックではテスラやエヌビディア、AMD、メタプラットフォームズが売られた。内視鏡手術支援ロボットのインテュイティブ・サージカルは反発した。NASDAQ総合指数は前日比166ポイント(1.23%)安の13,407。S&P500指数は前日比21ポイント(0.50%)安の4,327。

イスラエルによる地上侵攻リスクや、イランがイスラエルに警告したことが警戒され、日経平均は続落となり、700円を超える下げ幅。原油高で空運が売られた。電鉄は燃料サーチャージが認められていないということが弱点で安い。DDグループは業績上方修正したが、材料出尽くし感からストップ安。ベイカレントがストップ安。一方、石油関連は買われ、良品計画は今期の利益計画が好感された。IDOMは6~8月期がアナリスト予想を超過。

スタンダード市場では、ギグワークスがストップ安。イーロジットやユークスが大幅安。パレットレンタルのユーピーアールは今期の営業利益計画が四季報予想を下回り、大幅続落。コックスは11日発表の上期決算が通期予想超過で3日続伸。政府の花粉症対策で少花粉杉の山大は連日ストップ高。

グロース市場では、完全栄養食のベースフードが赤字縮小見通しだが、戻り売りに押された。中古ブランド品の買い取りのバリュエンスは決算が計画未達でストップ安。ラストワンMは株主優待制度導入でストップ高。カルナバイオは導出先の米ギリアドが臨床試験情報を登録しストップ高。

チャート上では、ギャップダウンで短い下ヒゲを伴う陰線。5日・25日各移動平均線を下抜けて、一気に調整色が色濃くなった。

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海外勢の日本株評価急上昇中
日本証券新聞10月17日(火)紙面1面TOP記事掲載

モルガンは「構造的ブルマーケット到来」

にわかに雲行きの怪しくなってきた内外市場。本格的なガザ地上戦が迫るなか、原油高、ユーロ売りなどリスク・オフ商状が広がり、16日の日経平均も後場751.68円安まで売られた。もっとも、前週1週間で1,321.32円高と見切り発車的な急戻りを演じた反動が下げを増幅した側面もある。ちなみに、13日はファーストリテ1銘柄で日経平均を193円押し上げたが、16日は東エレク、ファーストリテ、アドテストで計207円押し下げている。

中東情勢や海外市場の反応次第ではなお不安定な展開が続きそうな情勢ながら、市場センチメントに支配された短期的な波乱と、企業価値に基づく中長期的な動向とは分けて考えるべきか。ここ1週間ほどで、日本株に対してポジティブな材料浮上が相次いでいるので、あらためてチェックしてみたい。

まず、10日公表のIMF(国際通貨基金)世界経済見通しで、全般に成長鈍化が目立つなか、今年の日本の成長率が1.4%から2.0%へと顕著に引き上げられた点は象徴的だ。

・・・続きは紙面・Digital版で!

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今日の市況概況
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10月16日(月)☆[概況/大引け]

中東情勢が警戒され、一時751円安

大引けの日経平均は656円安の3万1,659円、TOPIXは35ポイント安の2,273ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は191、下落銘柄数は1,606。出来高は13億5,453万株、売買代金は3兆3,487億円。
イスラエルによる地上侵攻リスクや、イランがイスラエルに警告したことが警戒され、日経平均は続落となり、一時751円安となった。

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