朝晩だいぶ涼しくなり、季節の移ろいを感じる今日このごろ。近所のスーパーもオレンジ色のかぼちゃに彩られ秋の一大イベント、ハロウィン一色となっています。

店内にはポッキー(江崎グリコ、2206)やポテトチップス(カルビー、2229)、ハイチュウ(森永製菓、2201)などの菓子類から、キリンのどごし<生>(キリンHD、2503)やアサヒカクテルパートナー(アサヒG HD、2502)などの酒類、さらにスコッティティシュー(日本製紙、3863)などの日用品に至るまで、ハロウィンパッケージの商品がずらりと陳列。かわいい見た目と「限定」という言葉に、「値段は変わらないし…」と、ついついお財布のひもが緩んでしまいます。

今年は残暑厳しい8月末ごろからチラホラと関連商品を目にするなど、年々盛り上がりの加速を見せているハロウィン商戦。恒例となった東京ディズニーリゾート(オリエンタルランド、4661)をはじめとするテーマパークでの限定イベントも、既に多くの人でにぎわっているそうです。

かくいう私も、今年は友人宅にお邪魔して子供たちと一緒にパーティーを楽しむ予定。今からどんな仮装をしようか、どんな料理を持ち寄ろうかと、ドンキホーテ(7532)のウェブサイトとクックパッド(2193)のサイトを行ったり来たりしています。

2015年はハロウィン関連の国内市場規模が、2位バレンタインデーの1,250億円に迫る、1,220億円(前年比11%)まで拡大(日本記念日協会、1位はクリスマスの7,000億円)。急成長を見せるハロウィン市場は今年いよいよ、バレンタイン市場を凌駕(りょうが)するのか。また、子供や若者の文化として根付く一方で、なかなか取り込めていない年配層を取り込むような商品やサービスを提供する企業が出てくるのか、注目しています。

【編集記者Yのコメント】
急激な円高が海外事業の収益を毀損(きそん)したカルビーやグリコ、あるいはインバウンド(訪日観光客)人気の陰りを受けてオリエンタルランドやドンキホーテなどの株価はそろって低空飛行を続けています。中で気を吐くのが森永製菓。9月に入ってから年初来高値を更新する場面が何度も見受けられます。8月には、前期並みとしていた今3月期の利益予想を2割増に引き上げるなど業績は絶好調。引き続き注目しておきたい銘柄です。


[本紙9月26日付16面]