10月30日(月)のマーケット
10月27日の米国株式市場はでNYダウは3日続落。イスラエル軍の報道官が、パレスチナ自治区ガザ地区で「地上部隊が作戦を拡大している」と発表した。シェブロンは7~9月期決算がアナリスト予想を下回ったことで売られた。JPモルガン・チェースは、ジェイミー・ダイモン最高経営責任者(CEO)と家族が保有する計860万株のうち100万株を2024年に売却する計画を当局に提出したことで下落した。フォードは、全米自動車労働組合によるストライキの影響で、今年の損益が13億ドル(約1,950億円)悪化する要因になるとの見通しを明らかにした。反面、カジュアルウェアメーカーのデッカーズ・アウトドアは、通年の売上高見通しを引き上げたことで急騰した。NYダウは前日比366ドル(1.12%)安の32,417ドル。ナスダックは3日ぶりに小反発。アマゾンが決算発表で買われた影響で序盤に上昇したが、後半は伸び悩んだ。インテルは第4四半期の売上高見通しがアナリスト予想を上回ったことで買われた。一方、TモバイルUSやアムジェンは安い。NASDAQ総合指数は前日比47ポイント(0.38%)高の12,643。S&P500指数は前日比19ポイント(0.48%)安の4,117。
日経平均は反落。イスラエルによる地上作戦拡大を警戒。1ドル=150円で円安がピークという見方や「ジャパンモビリティショー」で日本車のEV開発の出遅れが目立ったため、自動車株が安い。オムロンは大幅下方修正でストップ安。エーザイや中外薬など医薬品株も下落。一方、キーエンスは第2四半期が第1四半期比増益で買われた。日立はデジタルとエナジーの受注が好調で高い。日清粉は業績上方修正が好感され急騰。大阪ガスは自社株買いの発表で上昇。
スタンダード市場では、ノバックが急落し、マリオンは大幅続落。環境管理センターは第1四半期が赤字拡大で売られた。エイケン工業は配当権利落ちでストップ安。半面、ギグワークスが買われ、東京機械とカンロ、植松商会は大幅続伸。三晃金属は上期決算で上昇。小倉クラッチが高い。
グロース市場では、Aimingが赤字決算でストップ安。直近新規公開株のドリーム・アーツが大幅安。SBIリーシングは好決算で買われた。プロジェクトカンパニーが大幅高となり、アクアラインとDELTA-Pが反発。シンメンテは東海東京調査センターが目標株価を引き上げた。
チャート上では、上下にヒゲを伴う実体線の短い陽線。イベント控えで様子見姿勢の強い形となった。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【新NISAで脚光 「個人選好銘柄」】
日本証券新聞10月31日(火)紙面1面TOP記事掲載
JPモルガンが銘柄バスケットを選定
米国株安を受けた30日の日経平均は再び4日安値3万526.88円を試す展開。7月3日高値からの10%安水準(3万377.99円)も視界に入り、市場に暗雲が広がるなか、需給面から関心を集めているのが個人投資家の存在だ。
昨年11月に新しい資本主義実現会議が「資産所得倍増プラン」を決定し、NISA(少額投資非課税制度)の総口座数倍増などを打ち出してから間もなく1年。年明けからは新NISAがスタートを切る。みずほ証券は27日付ストラテジーマンスリーで「来年にかけて期待されるNISA資金の流入増加」を特集。年間投資枠を使い切れる人は少ないとしつつも、「NISAは、若者に株式投資文化が根付く中長期的な効果を評価すべきだろう」などと評していた。
このところ新NISAに関する証券各社のレポート発行が散見されるが、とりわけ興味深いのが、「個人投資家の選好銘柄バスケット」を提唱した27日付JPモルガン証券レポートだ。
・・・続きは紙面・Digital版で!
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
10月30日(月)☆[概況/大引け]
反落。売買代金は5.6兆円に拡大。自動車と医薬品が安く、電機は上昇
大引けの日経平均は294円安の3万696円、TOPIXは23ポイント安の2,231ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は206、下落銘柄数は1,426。出来高は29億517万株、売買代金は5兆6,674億円。
イスラエルによるガザ地区への地上作戦開始で、被害が一段と拡大することや長期化が警戒され、日経平均は反落した。
SMBC日興証券では、原油価格が高止まりするとロシアは原油や天然ガスの売却収入が増加するので、ウクライナに対する継戦能力が高まると指摘。
日経平均の3万600円割れでは買いが入った。
詳しくはコチラ