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コラム2023年11月6日

【本日のマーケット】11月6日(月)

11月6(月)のマーケット                                                                   

先週末11月3日の米国株式市場は上昇が継続しNYダウが5日続伸、ナスダックは6日続伸。注目された10月の米雇用統計は市場予想の18万人増に対して15万人増と大幅に減少となった。また、失業率は3.9%と2年ぶりの高水準となり、労働市場のひっ迫感が後退する結果となった。インフレ圧力の後退が期待され、米10年債利回りは一時4.4%台まで低下し株式市場の上昇を後押しした。米国株式市場はこの1週間で、NYダウが5.1%の上昇、ナスダック総合指数は6.6%の上昇、S&P500指数は5.9%の上昇と約1年ぶりの上昇率を記録した。前日の引け後に決算発表を行ったアップルは4四半期連続の減収となり、売上高の減少が嫌気されたが下落幅は0.5%に止まった。NYダウは前日比222ドル(0.66%)高の34,061ドル。NASDAQ総合指数は前日比184ポイント(1.38%)高の13,478。S&P500指数は前日比40ポイント(0.94%)高の4,358。

日経平均は大幅高。米国と日本の金利低下を好感。三菱重工は好決算で買われ、バンテストとルネサスエレクが高い。 KDDIは第1四半期の減益から第2四半期が増益転換となり上昇した。SWCC(旧・昭和電線)は業績上方修正と自社株買いの発表で急騰した。ダイヘンは上期営業減益だったが、計画を超過したことでストップ高となった。半面、海運株が売られ、金利低下で銀行株も安い。キャリアリンクは業績下方修正で大幅安となった。グリコは好材料出尽くし感。

スタンダード市場では、三菱ロジスネクストが通期の業績予想と配当予想を上方修正したことで年初来高値を更新。セルシスは自社株買いの発表と配当予想の増額で急騰した。ハーモニック・ドライブが大幅高。山大は反落し、インテリア商品卸のリリカラは売上高予想を下方修正し大幅安。

グロース市場では、金利低下を受けて物色が旺盛となり、会計ソフトのフリーや電子契約「クラウドサイン」の弁護土ドットコム、クラウドID管理サービスのHENNG Eが大幅高。免疫生物研とマーケティングプラットフォームのAnYMin dはストップ高。アクアラインは反落。

チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。大きくギャップアップとなり、75日移動平均線(3万2,160円)を飛び越え、一目均衡表の雲の上限(3万2,628円)も上抜いた。三役好転となり、上昇局面入りを示唆。売買代金は5兆円越えと市場エネルギーは高まっているが、4日連騰で2011円の上昇幅となっていることから、一旦の調整も考えられるところ。

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“日本一のアクティビスト”大いに語る
日本証券新聞11月7日(火)紙面1面TOP記事掲載

ストラテジックキャピタル 丸木強代表取締役

米株高を追い風に7日の日経平均は今年最大の上げ幅、TOPIXは9月高値からの3分の2戻し(2,359.83)を一気にクリア。年末高への期待感が高まる局面にあるが、そもそも今春来の日本株見直しの流れの起点として挙げられるのは、3月31日の「資本コストや株価を意識した経営」実現に向けた東証の要請だろう。そして、株主提案などによって、かねて企業側に資本コストの開示を迫ってきたのが著名アクティビストのストラテジックキャピタルだ。いわば東証に“お墨付き”をもらった格好の同ファンド、8月以降は積極的な買い増しスタンスでも市場の注目を集めている。丸木強代表取締役(写真)に話を聞いた。

――東証の「要請」について、どう感じたか。

「思い切って素晴らしいことをされた。企業経営者にとって絶対に必要なことだ。日本株が割安のまま放置され、経済の主体としても十分な付加価値を生み出せていない現状に危機感を抱かれたのではないか。本来なら株主・投資家がもっと声を上げるべきだった」

――企業側の反応は。

「ビビッドに反応した企業も少なくないが、私どもの投資先はそうでもない(笑)。東証が言えばすぐに変わるような経営ではないところを結果的に選んできたためだ。そもそも2015年策定のコーポレートガバナンス・コードにのっとって経営していればPBR1倍割れになるようなことはなかったはずだ」

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今日の市況概況
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11月6日(月)☆[概況/大引け]

米日の金利低下を受け大幅高。売買代金は5兆円超

大引けの日経平均は758円高の3万2,708円、TOPIXは38ポイント高の2,360ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,260、下落銘柄数は372。出来高は20億4,476万株、売買代金は5兆1,756億円。
先週末の米国で雇用統計の鈍化による長期金利低下を受け、週明けの日本の長期金利も低下したため、日経平均は一時816円高の3万2,766円となった。

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