TOP  NSJアップデート  コラム  【本日のマーケット】11月14日(火)
コラム2023年11月14日

【本日のマーケット】11月14日(火)

11月14(火)のマーケット                                                                   

11月13日の米国株式市場でNYダウは続伸したもの、ナスダックは反落。NY連銀が発表した10月の消費者調査で、1年先のインフレ期待は3.6%と、前月の3.7%から低下した。3年先のインフレ期待は3%で前月と変わらず。5年先のインフレ期待は2.7%と、前月の2.8%から低下した。金利低下を受けて、NYダウは小幅続伸。15日の米中首脳会談を控え、中国政府がボーイング737MAX発注解禁を検討とブルームバーグが報じ、ボーイングは買われた。NYダウは前日比54ドル(0.16%)高の34,337ドル。ナスダックは小幅反落。AMDやインテル、スーパー・マイクロ・コンピュータが売られた。テスラは続伸。NASDAQ総合指数は前日比30ポイント(0.22%)安の13,767。S&P500指数は前日比3ポイント(0.08%)安の4,411。

中国が米ボーイング737MAXの購入再開検討と報じられ、米中緊張緩和期待から日経平均は上昇。ただ、米消費者物価発表を控え上値は抑制。プライム市場では、みずほが通期予想の上方修正と増配を発表し三菱UFJに連想買い。防衛関連の三菱重工が買われ、資生堂が反発。トリドールは上方修正を好感。大成建設の建築の受注時採算改善で将来の業績回復に期待感。メルカリは流通総額が伸び悩んだことで売られ、三菱地所は来期に対する期待感が後退し下落した。

スタンダード市場では、AIメカテックは第1四半期が営業赤字だったが、通期予想を据え置いたため今後の回復期待で急騰した。エスケーエレクは決算が計画を上回り、中期経営計画も公表したため一時ストップ高。GCジョイコは大幅続落、トレイダーズは7~9月期の大幅減益でストップ安。

グロース市場では、カバーが反落し、格安航空券予約サイト「スカイチケット」のアドベンチャーは広告宣伝費負担で大幅減益となり大幅安。DELTA-Pは赤字幅縮小で反発した。保育施設運営のセリオはセンコーHDがTOBを発表しストップ高。FFRIセキュリティは上方修正で急騰。

チャート上では、上下にヒゲを伴う陰線。昨日のローソク足の範囲内での値動きとなり、上値の重さが意識されるところ。他方、下値も切り上がっていることで底堅さもうかがえる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
注目記事 Pick up
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

市場で広がる“ライバル明暗”
日本証券新聞11月15日(水)紙面1面TOP記事掲載

「アドテスト/東エレク倍率」低下にも関心

14日の日経平均は半導体関連など値がさ株主体に買われ、6日の戻り高値3万2,708.48円を上回る場面があった。年末高への期待感が高まる局面にあるが、その一方で、主要銘柄には年初来安値を付けるものも散見される。日産化学、アステラス製薬、ヤマハ、ニトリHDなど日経平均採用銘柄のほか、時価総額4,000億円台半ばの博報堂DYHD(2433・P)といった顔触れも。保有する銘柄によって相場の風景がまるで違って見える展開と言えよう。それも、一時期のようなグロース株一人負けとか、特定の逆風セクターが売られるような展開とも違っている。

象徴的なのが、資源株人気を受けて業種別指数上昇率3位となった非鉄株で、2018年8月以来「5年3カ月ぶりの高値」となった三井金属(5706・P)と、逆に20年4月以来「3年7カ月ぶりの安値」を付けた東邦亜鉛(5707・P)だろう。コード番号1番違いの両銘柄。同じ非鉄大手といっても、もちろん取扱品目も銘柄規模もまるで違い、同列に論じることはできないが、三井金と東邦鉛が明暗を分けたのは、同じ10日引け後に発表された4~9月期決算発表。方や通期計画を大幅増額、一方は大幅減額しているため、理論通りの株価反応ながら、今の時期は“決算プレー”に値動きが増幅されやすいという面もあるのだろう。

・・・続きは紙面・Digital版で!

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ NSJ Market Forcus
今日の市況概況
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

11月14日(火)☆[概況/大引け]

米中緊張緩和期待で上昇したが、米消費者物価発表を控え上値抑制

大引けの日経平均は110円高の3万2,695円、TOPIXは8ポイント高の2,345円。東証プライム市場の上昇銘柄数は783、下落銘柄数は821。出来高は14億2,575万株、売買代金は3兆5,448億円。
15日の米中首脳会談に合わせて、中国が米ボーイングの「737MAX」機の購入再開を検討していると報じられた。
米中首脳会談後の夕食会には米国の主要企業幹部が数百人規模で招かれ、習近平主席は米国企業に中国への投資を呼びかける予定のため、米中間の緊張緩和が期待され、日経平均は上昇した。
ただ、米10月消費者物価の発表を控えているため、日経平均の上値は抑制された。米国消費者物価は医療保険料の算出方法の変更により、上振れリスクが警戒された

詳しくはコチラ

関連記事