11月24日（金）のマーケット                                                                   

11月23日の米国株式市場は感謝祭の祝日で休場。

配当金再投資への期待で続伸だが、週末の手控えで後場はやや鈍化。三菱重工は防衛事業の受注拡大見通しで人気。トヨタや日産が上昇し、川崎汽船が堅調を持続。生成ＡＩ関連として８月に急騰したエンプラスが再び買われた。草津温泉に欧米から観光客が急増と報じられ群馬銀を物色。半面、レーザーテックとソシオネクストが売られ、ダイキン工業は大和証券が格下げし下落した。中国で肺炎急増と報じられ、ＯＬＣなどインバウンド関連を敬遠。

スタンダード市場では、ジェイイーティが続伸となり、ミナトＨＤは５連騰。ショクブンは不二家と冷凍機販売分野で業務提携しストップ高となった。テクニスコは２日連続ストップ高。ケイブはシューティングゲームアプリのセールスランキングが伸びず売られた。南海化学は反落。

グロース市場では、ＧＮＩが買われ、ケアネットはプライム市場への昇格決定でストップ高。クリアルが４日続伸。アーキテクツＳＪは13日の決算発表を契機に連日のストップ高。ペルセウスは反落し、Ｋｕｄａｎが安値更新となった。直近新規公開株のバリュークリエーションが下落。

日足チャート上ではギャップアップで下値を切り上げたが、月曜日の高値（3万3853円）を超えられずに上値を抑えられて週末を迎えた。75日移動平均線（3万2216円）が上向きとなり、25日移動平均線（3万2188円）とのゴールデンクロス示現が目前となった。週足では十字足に近い陽線。13週移動平均線（3万2338円）と26週移動平均線（3万2363円）のゴールデンクロスも間近となっており、来週に期待を抱かせる。

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★☆★　《特別寄稿》鈴木一之　スズカズ・アイ　★☆★
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鈴木一之です。11月も終盤に差しかかりました。日本では季節外れの暖かさ（暑さ）が続いています。

海外から日本を訪れている外国人観光客の皆さんは半そで、短パン姿で街を歩いています。日本の穏やかな陽気を気に入ってもらえるとよいのですが。

来年の見通しを議論する時間帯です。来年はどのような展開となるのでしょうか。最大のカギが各国の景気動向に対する見通しです。

中心はやはり米国です。カギを握るのは個人消費です。大統領選挙まであと１年を切りました。インフレ退治の金融引き締め政策に転じて１年半が経過して、少しずつ利上げの影響が実体経済に出始めています。米国の家計（個人消費）はすでに余剰の貯蓄が底を突き始めており、少しずつ支出を抑えていることが確認されつつあります。

それでも米国経済が深刻なリセッションに陥る可能性は低いと見られます。高いインフレ率、高い金利、高いボラティリティという投資環境が定着し、市場参加者も変化を余儀なくされ続けそうです。業績相場、業績の好調さが確認された企業がやはりカギを握ると見られます。

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