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コラム2023年11月30日

【本日のマーケット】11月30日(木)

11月30(木)のマーケット                                                                   

11月29日の米国株式市場でNYダウは中盤に買われたが、終盤伸び悩み。7~9月期GDPの改定値が上方修正されたことで続伸して始まったが、リッチモンド連銀のバーキン総裁が「インフレが再燃する場合は、金利に関してさらに行動するという選択肢を持っておきたいと思う」と述べたため伸び悩んだ。ただ、市場では来年前半の利下げ期待から米国債利回りが低下したため、NYダウは中盤に買われた。しかし、地区連銀経済報告(ベージュブック)で、消費者が裁量的な支出を控えたため、米経済活動はここ数週間に減速したと指摘したため、終盤は再び伸び悩んだ。セールスフォースが決算発表を控え先回り買いが入り、取引終了後の決算発表を受けて、時間外取引で買われた。GMは増配と自社株買いを発表したことで高い。NYダウは前日比13ドル(0.04%)高の35,430ドル。ナスダックは買い一巡後に伸び悩み、小反落。メタプラットフォームズやアルファベットが売られた。クラウドストライクは決算がアナリスト予想を上回ったため大幅高。NASDAQ総合指数は前日比23ポイント(0.16%)安の14,258。S&P500指数は前日比4ポイント(0.09%)安の4,550。

中国製造業PMIが予想を下回ったため下落したが、中国の景気対策期待で上海株と香港株が反発したため、日経平均も反発。アドバンテストは29日の技術説明会でHBM(広帯域メモリー)用テスタの高い成長性見通しを示したことで買われた。大真空はスマホ向け売上の好転で大幅高。海運と医薬品が高い。黒崎播磨はSMBC日興が新規「1」で急騰。資生堂は調整が継続。伊藤園は通期予想を上方修正したが、下期は下方修正なので売られた。

スタンダード市場では、クラウド関連のショーケースがストップ高。AIメカテックに押し目買い。半導体保護資材のアテクトが続伸となり、上昇トレンドが続いていた低PBR銘柄のパリミキが大幅高。一方、アルデプロは東証が特設注意銘柄に指定したためストップ安となった。

グロース市場では、地盤ネットは日証金が品貸料の最高料率を10倍としたため大幅安となった。住友商事が携帯4社と共同利用できる携帯電話の基地局整備を始めるため、JTOWERが売られた。Laboro.AIがストップ高。パーソナルトレーニングジムの247が買われた。

チャート上では、下ヒゲを伴う陽線。4日ぶりの反発となり高値引け。頭を抑えていた5日移動平均線(3万3457円)上に浮上した。月足チャートでは大陽線を引き、来月に向けて期待を抱かせるチャート形状となった。

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話題相次ぐMBO どうなる大正薬
日本証券新聞12月1日(金)紙面1面TOP記事掲載

価格引き上げ思惑、次の候補、市場全体需給効果は…

ベネッセHD、大正製薬HDという時価総額合計1兆円クラスの大企業による続けざまのMBO(経営陣の参加する企業買収)発表。そして、トヨタグループ各社の持合解消本格化と、東京市場の“変化”を感じさせる事例が相次いで浮上。海外投資家に対するアピール効果にも期待したいところだが、ここでは、これらの1つ、大正製薬HD(4581・S)の動向に焦点を当ててみたい。

というのも…。MBO発表後の連続ストップ高は当然として、11月29日にはTOB(株式公開買い付け)価格8,620円を上回る8,753円まで買われ、30日もTOB価格を微妙に上回って推移しているためだ。

2020年以降、TOB価格が途中で引き上げられたり、結局MBOが不成立に終わるケースがいくつか見られた。MBO再実施なども含めた価格引き上げの事例は、東栄リーファーライン600円→800円、日本アジアグループ600円→1,200円、サカイオーベックス2,850円→3,810円などで、最近、日本生命による買収発表が話題のニチイ学館も1,500円→2,000円となった経緯がある。一方、広済堂HD、光陽社、片倉工業、焼津水産化学工業はいったんMBOを発表しながら、不成立を経て現在も上場が続いている。これらの多くは、PBR1倍割れ価格でのTOBに異を唱えた旧村上ファンドなどアクティビスト勢の参戦を受けたものだ。

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今日の市況概況
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11月30日(木)☆[概況/大引け]

高値引け。電子部品・デバイス工業の生産増加を好感

大引けの日経平均は165円高の3万3,486円、TOPIXは10ポイント高の2,374ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,014、下落銘柄数は591。出来高は23億6,681万株、売買代金は5兆5,792億円。
日経平均は4日ぶりに反発し本日の高値で取引を終えた。
中国国家統計局が発表した11月の製造業購買担当者景気指数(PMI)が予想を下回ったため、売られた場面もあったが、電機株が買われたため、後場は上昇に転じた。

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