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IPO2024年2月26日

新規上場紹介 STG 3月21日 グロース 高い技術力のマグネシウム合金製品メーカー

STG(5858)が3月21日、グロース市場に上場する。TOKYO PRO Marketからのくら替え案件。

実用金属で最も軽く、高強度な製品の製造が可能となるマグネシウムを中心とした様々な工業製品部品の製造加工を行う。金型の設計・製造、金属部品の鋳造、機械加工、ショットブラスト、仕上げ、化成処理、塗装、組み立てまで幅広い製造工程を一括一貫体制で取り組み、採算性の向上に努めている。

マグネシウム合金は軽量化による燃費効率向上、環境負荷低減を図るのに不可欠。世界的なEV(電気自動車)シフトや脱炭素化の進展を背景にした自動車の軽量化に伴い、需要が急増している。

そのため、生産の軸足をより生産規模の大きい自動車部品中心として、マグネシウム合金を素材に自動車メーカー向けにメーターパネル、LEDヘッドライトリフレクターなどを製造。このほか、映像機器メーカー向けのミラーレスの外装シャーシ、ムービーカメラのハウジング、照明機器メーカー向けのLEDヒートシンクなどの製品群がある。また、同じく軽量で加工が容易なアルミニウム合金製の監視カメラも手掛ける。

創業以来40年以上の歴史を持つ。優れた金型設計力や鍛造技術力など長年培ったノウハウで、製品の性能を向上させつつコストダウンを図ることが可能になっている。さらに、単に注文通り作るだけでなく、顧客にアイデアを出すバリューエンジニアリング提案も特徴。国内の2工場のほか、中国、タイ、マレーシアに工場を展開。マグネシウム合金に加えてアルミニウム合金の製品を生産していることで、顧客の多様なニーズにも対応できる。

原材料のマグネシウム合金価格はほぼ横ばい、アルミニウム合金価格は上昇しているが、値上げでカバーしている。

2024年3月期の業績は売上高52億2,000万円(前期比11.4%増)、営業利益2億7,800万円(同41.8%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=マグネシウムおよびアルミニウムダイカスト製品の製造・販売
●本社=大阪府八尾市山賀町6-82-2
●代表者=佐藤輝明代表取締役社長
●設立=1982年6月
●上場前資本金=1億9,506万2,000円
●発行済み株式数=98万8,400株(上場時)
●筆頭株主=佐藤輝明(上場前31.91%)
●公募株式数=15万株
●売出株式数=16万500株(ほかにオーバーアロットメントで4万6,000株)
●仮条件=3月4日に決定
●ブックビル期間=3月5日から11日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、SBI、楽天、マネックス、松井、岡三、リーディング

業績推移(連結)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2022.3 3,501 156 106.54 15
2023.3 4,684 285 234.53 25
2024.3(予) 5,220 290 234.46 25
※単位100万円、1株利益・配当は円

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