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IPO2024年2月29日

新規上場紹介 情報戦略テクノロジー 3月28日グロース 「0次システム開発」でDX支援

情報戦略テクノロジー(155A)が3月28日、グロースに新規上場する。

顧客のDX(デジタルトランスフォーメーション)を実現する「0次システム開発」とシステム開発業界のDXを実現する「WhiteBox」サービスからなるDX関連事業を展開している。システム開発の多重下請け構造やシステムエンジニアの使い捨てを無くすことを掲げている。

「0次システム開発」は顧客とエンジニアが提案、相談を繰り返しながら協働して開発し、状況変化に対応して変更可能なアジャイル型の手法。IT業界では多重下請け構造のため、顧客と1次下請け企業が要件を決め、状況変化に対応しにくい。しかし「0次システム開発」では「作っては見せ」を繰り返しながら開発を進めるため、詳細な要件定義が不要となり、不具合が発生すれば即対応できる。

さらに、コンサルティングからシステム開発まで一気通貫でのサービス提供が可能で、顧客がシステム開発を主導する「DX内製」を支援する。0次開発の取引先は99社に上る。各業界のリーディングカンパニーに集中し、自らアポイントを取って新規開拓営業を展開している。社員エンジニアは271人で、就業環境の整備により優秀なエンジニアを多く採用し、長く就業できるよう努めている。

「WhiteBox」はシステム開発企業やフリーランスを会員とした月額課金モデルのオープンプラットフォームサービス。エンジニアのスキルシートの登録管理や公開案件の公募、優秀なエンジニアを抱えるパートナー候補企業とのマッチングなどが行える。無償利用を含めて総会員数は2,888社に上る。

2024年12月期の業績は売上高58億1,100万円(前期比9.7%増)、営業利益4億1,900万円(同8.1%増)を見込んでいる。(HS)

概要

●事業内容=大手企業向けDX内製支援サービスなど
●本社=東京都渋谷区東3-9-19
●代表者=髙井淳代表取締役社長
●設立=2009年1月
●上場前資本金=5,000万円
●発行済み株式数=997万株(上場時)
●筆頭株主=髙井淳(上場前47.42%)
●公募株式数=147万株
●売出株式数=60万株(ほかにオーバーアロットメントで31万500株)
●仮条件=3月8日に決定
●ブックビル期間=3月11日から15日まで
●引受証券=みずほ(主幹事)、アイザワ、あかつき、岩井コスモ、SBI、極東、松井、マネックス、丸三

業績推移(単独)

売上高 経常利益 1株利益 配当
2022.12 4,939 332 33.57
2023.12(実績・未監査) 5,298 385 32.41
2024.12(予) 5,811 394 29.74
※単位100万円、1株利益は円

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