街中でマスクをしている人を見かけると、季節の移ろいを感じるようになったのは、いつのころからでしょうか。最近では、乾燥や風邪予防はもちろん、すっぴん隠しや、肌の保湿などの「だてマスク」が女性の間で流行しています。

2年前に、この「だてマスク」に触れ、今後はマスクにファッション性、あるいはスキンケアなどのプラス要素をうまく取り込みシェアを拡大するメーカーは出てくるのか…という旨の記事を書いたのですが、今秋、プラス要素マスクが店頭に並んでいました。

あごから耳にかけて沿うラウンドフォルムが顔にぴったりとフィットし、すっきり小顔が実現できるユニ・チャーム(8113)の『小顔にみえマスク』や、3Dワイヤーで横顔もきれいに見えるアイリスオーヤマの『美フィットマスク』など、どちらもマスクとしての機能は十分な上に、付加価値を携えた商品です。

マスクが市民権を得た今だからこそ、「どうせ着けるならきれいに見えるものを」という、マスクに対する次のステージを求める女性心理をうまくついた商品展開に、私も迷わず購入。この秋冬はすっぴん小顔で元気に過ごす予定です。

資生堂(4911)が、マスクをしている時により魅力的に見せることができる「マスクメイク」術をウェブサイト上で公開するなど、ファッションの1アイテムとして認識され始めたマスク。まずは『小顔にみえマスク』の売れ行きと、今後発売される各社の新商品に注目しています。

【編集記者Yのコメント】
株式市場でマスクといえば、インフルエンザなど感染症流行のたびに人気化するのがお決まりのパターン。今年は早くもマイコプラズマ肺炎が大流行の兆しを見せていることもあり、ダイワボウ(3107)、シキボウ(3109)ともに年初来高値を更新してきました。ちなみにユニ・チャームの株価は昨夏より2,000―2,700円でのレンジ相場。ブレークするには一段の材料、例えば、今12月期の経常利益が会社計画1.9%減から一転増益、といったニュースが待たれます。


[本紙10月24日付1面]