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コラム2016年11月11日

☆竹中三佳の株Catch one’s eye Part.162 就寝中に視力を回復、夢のコンタクトレンズ

高校生のころから視力が低下し始め、ハード、ソフトと経て、現在は割高ではあるものの、ケア不要で瞳に優しいとの理由で使い捨てコンタクトレンズを利用しています。

当時に比べて酸素透過率も上がってはいるのですが、やはり乾燥したスタジオではコンタクトレンズが眼に張り付くこともしばしば。とはいえ、レーシック手術を受ける決心はつかず…。そんな折、情報誌の日経トレンディが「暮らしを変えるスタートアップ商品大賞 健康&食部門」に、ユニバーサルビュー(非上場)の「オルソケラトロジー(以下オルソ)レンズ」を選出したという記事を発見しました。

オルソレンズとは、就寝中に装用することで角膜形状が矯正され、日中裸眼で生活できるという「オルソ治療」に用いられるコンタクトレンズのこと。

ユニバーサルビューが10年間かけて研究を行い、高い酸素透過性と割れにくさを両立した東レ(3402)の独自開発素材を用いて実現。2012年に国内で初めて、日本人の眼に合わせた角膜矯正用コンタクトレンズとして販売を開始しました。

寝ている間に視力が回復、まさに夢のような商品なのですが、一般的にオルソ治療には15万―20万円程度掛かると言われ、なかなか高額。しかしよく考えてみると、オルソレンズの耐用年数はおよそ3年。一方、現在の使い捨てコンタクトも3年利用すると18万円掛かると気付き、真剣に購入を検討し始めました。

6月にはメニコン(7780)が中国におけるオルソレンズの販売認可を持つアルファコーポレーションを買収。中国市場への早期参入を表明しています。このように国内外において商機のありそうなオルソビジネス。世界的に近視人口が増大する中、レーシックに代わる新しい治療法として受け入れられるのか、今後の展開に注目しています。

【編集記者Yのコメント】
メニコンは10日に今3月期第2四半期決算を発表しています。売上高は349億1,200万円と、前年同期から5.7%増加したものの、計画値の351億4,200万円には届かず。そのため翌11日は大きく売られてしまいました。ただ、中国など海外向けの販売は引き続き順調な様子。この先も売上高がコツコツ積み上がっていくことが見込まれ、株価が年初来安値(8月、2,501円)を割り込む可能性は低いと思われます。

竹中三佳さんのプロフィール
タレント、リポーター、モデル。ホリプロアナウンス室所属。明るく誠実でファッショナブルなキャラクターでTVやラジオ、CMなどで活躍。

[本紙11月14日付1面]

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