5月13日(月)のマーケット
5月10日の米国株式市場でNYダウは8日続伸、ナスダックは小反落。主要3指数は買い先行で始まったものの、5月のミシガン大学消費者信頼感指数が67.4と4月の77.2および市場予想の76.0を下回り、1年先の期待インフレ率は3.5%と4月の3.2%から上昇したため、発表を受けて、主要3指数は上げ幅を縮め、ナスダックは小幅安となった。台湾積体電路製造(TSMC)の4月の売上高は前年同月比60%増だったため、NY証券取引所ではTSMCのADR(米国預託証券)が買われた。生成AI(人工知能)サーバー向けなどの先端半導体の販売が好調だった。マクドナルドは5ドル(約780円)のセットをメニューに導入することを検討していると報じられ、節約志向を強める消費者を呼び戻すことが期待された。ショッピファイやナイキといった消費関連は下落。NYダウは前日比125ドル(0.32%)高の39,512ドル。ナスダックではエヌビディアは反発したが、テスラは4日続落。ビットコインの下落を受けて、マイクロストラテジーやコインベース、マラソン・デジタルが売られた。NASDAQ総合指数は前日比5ポイント(0.03%)安の16,340。S&P500指数は前日比8ポイント(0.16%)高の5,222。
日銀が国債買い入れオペを減額したため金利が上昇し、日経平均は一時3万8000円を割り込んだ。有利子負債が大きい不動産株や電力株が売られた。東京エレクは今期予想が市場の期待に届かず小幅安だったが、TOWAは3期ぶり最高益見込むため、上場来高値。SUBARUは今期営業減益予想で売られたが、ユニプレスは増配が好感されストップ高。ノーリツ鋼機は好決算でストップ高。アシックスは好決算と1対4の株式分割発表でストップ高。
スタンダード市場では、ジャパンエンジンが大幅続伸。ヨネックスは増益増配予想が好感されストップ高。Abalanceは子会社が米NASDAQに上場しているBWAQと合併に向けた手続きを進めていると発表し急騰した。ムゲンエステートとOATアグリオは減益決算で売られた。
グロース市場では、売れるネット広告が中国越境EC事業譲受でストップ高。トラストHDは株主優待制度新設でストップ高となり、グリーンモンスターは初配当で大幅高。顧客分析基盤のプレイドは上期黒字回復しストップ高。雑誌「自治体通信」のイシンは今期予想で大幅安。
チャート上では、長めの下ヒゲを伴う実体線の短い陰線。各移動平均線には届かず、一目均衡表の雲の下限に頭を抑えられた格好。上値の重さが感じられるが、3万8000円割れ水準では押し目買いもあり終値では3万8000円台を維持した。
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注目記事 Pick up
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【スポーツメーカー3社新高値】
日本証券新聞5月14日(火)紙面1面TOP記事掲載
健康志向と円安で最高業績 パリ五輪へ向け視界良好
前週末10日に決算発表を行ったスポーツメーカー3社の業績が好調で、株価が動意づいた。アシックス(7936・P)はストップ高(1,500円高の8,750円)で上場来高値更新、ヨネックス(7906・S)もストップ高(300円高の1,521円)で年初来高値更新。ミズノ(8022・P)も連日の年初来高値更新で23年ぶりの水準に位置している。
コロナ禍での健康志向が定着しているうえ、今年は7月26日にパリ五輪・パラリンピックが開幕し、各種競技に注目が集まる。さらにグローバル展開で円安も追い風に。スポーツメーカーの快進撃は当面続きそうだ。
アシックスの今12月期第1四半期(1Q、1~3月)決算は14%増収、52%営業増益。同時に6月30日を基準日に1対4の株式分割を発表し、それに伴い配当予想を10円引き上げ、分割を考慮すると通期で80円(前期65円)とした。また株主優待も拡充し、店舗での購入時の割引率を引き上げるなどしたことも好感された。
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今日の市況概況
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5月13日(月)☆[概況/大引け]
日銀が国債買い入れオペを減額し前場は一時3万8,000円割れ。その後、ジグザグを交え、下げ幅を縮めた
大引けの日経平均は49円安の3万8,179円、TOPIXは4ポイント安の2,724ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は808、下落銘柄数は808。出来高は19億7,474万株、売買代金は4兆6,093億円。
日銀が国債買い入れオペを減額したため金利が上昇し、日経平均は前場に一時3万8,000円を割り込んだ場面もあった。
その後はジグザグを交え、下げ幅を縮めた。
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