5月14日(火)のマーケット
5月13日の米国株式市場でNYダウは利益確定の売りにより9日ぶりの反落した。ホームデポやマクドナルドが安い。こうした中、2021年にミーム株ブームを牽引したゲームストップが急騰。ブームの仕掛け人とされ、「ロアリング・キティ」のニックネームで知られるキース・ギル氏がソーシャルメディアに復帰するとの臆測が要因。NYダウは前日比81ドル(0.21%)安の39,431ドル。ナスダックは小反発。テスラは4月末にEV充電器ネットワークの構築担当チームの大半を解雇したことをきっかけに株価が下落していたが、急速充電器「スーパーチャージャー」部門での再雇用を開始したと報じられ、5日ぶりに反発した。ソフトバンクグループ傘下の英半導体設計会社、アーム・ホールディングスは、来年にも初のAI半導体をローンチすると報じられ買われた。インテルはアイルランドでの巨大半導体工場の建設計画を巡り、投資会社アポロ・グローバル・マネジメントから110億ドル(約1兆7,100億円)を超す資金の提供を受ける方向で進んだ段階の協議を行っていると報じられ上昇した。メタ・プラットフォームズは9日ぶりに反落。NASDAQ総合指数は前日比47ポイント(0.29%)高の16,388。S&P500指数は前日比1ポイント(0.02%)安の5,221。
朝方の買い一巡後に伸び悩んだが、米国で発表される物価指数の上昇率が前月に比べて鈍化するという見方もあり、大引けにかけて堅調となった。レーザーテックとソフトバンクGが堅調で、任天堂はスイッチ後継機への期待で上昇。ENEOSは大規模自社株買いの発表で急騰。大林組と古河電工、三菱製紙が今期予想で大幅高。一方、スクエニは減益決算でストップ安。鹿島は減益予想で急落し、ケイアイスター不動産は減配が続く見通しが失望された。
スタンダード市場では、PKSHAは自動応答AIが好調で業績予想を上方修正したためストップ高。アイスコは株主優待制度を新設し、株式分割も発表したためストップ高。図研エルミックは図研が完全子会社化を目指しTOBを発表しストップ高。ハーモニックは大幅減益で売られた。。
グロース市場では、Vチューバー事務所を運営しているカバーがプライム市場変更申請に向けた準備と発表し急騰した。colyはスマホ向けゲーム「魔法使いの約束」が来年1月にテレビアニメ化されることでストップ高。JTOWERは3日続落。AIinsideは減益予想で大幅安。
チャート上では、上下にヒゲを伴う陽線。5日移動平均線(3万8208円)をクリアしたが、25日・75日各移動平均線は依然として重く、一目均衡表の雲の下限も捉えらず。5日ぶりの陽線となったが、売り圧力の強さを感じさせる。
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【表面化相次ぐ「株主提案」銘柄】
日本証券新聞5月15日(水)紙面1面TOP記事掲載
3日間で16社発表 高値続出の背景は…
15日の米CPI(消費者物価指数)発表を控え、全般膠着(こうちゃく)ムードを強めるなか、好決算銘柄と並んで力強い動きを見せているのがアクティビスト絡みの銘柄だ。なかでも6月の株主総会で株主提案議案を受領した銘柄群に高値更新が増えてきた。9日付本紙では株主提案を受けた22銘柄を紹介したが、その後も会社側リリースなどで表面化するケースが相次いでおり、前回取り上げなかった14銘柄を表にまとめた。
計36銘柄のうち、14日は大阪製鉄(5449・S)が1月4日高値、大日本印刷(7912・P)が3月25日高値を払ったほか、文化シヤッターやリンナイが連日の高値更新。また、13日には、コメリ、八十二銀行、淀川製鋼所、日産車体、ヨータイ、いよぎんHD、前週末10日には東洋水産、東京コスモス電機なども高値――といった具合だ。プライム市場の年初来高値銘柄数が13日は128、14日は101にとどまるなかで、こうした銘柄の人気ぶりが目立っている。
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今日の市況概況
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5月14日(火)☆[概況/大引け]
大引けにかけて堅調。強弱感の対立で売買代金は5兆円超
大引けの日経平均は176円高の3万8,356円、TOPIXは6ポイント高の2,730ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は747、下落銘柄数は874。出来高は21億1,328万株、売買代金は5兆680億円。
日経平均は朝方298円高の3万8,477円まで買われたが、米国で物価指数の発表とパウエルFRB議長の講演が控えているため、様子見姿勢となり、伸び悩んだ。
後場は一時94円安の3万8,084円となった場面もあった。
ただ、米国の4月の生産者物価と消費者物価の上昇率は3月に比べて鈍化するという見方もあり、日経平均は大引けにかけて堅調となった。
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