前引けの日経平均は351円高の3万8,841円、TOPIXは16ポイント高の2,764ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は657、下落銘柄数は903。出来高は8億7,371万株、売買代金は2兆3,540億円。
米国でヒューレット・パッカード・エンタープライズ(HPE)が4日に第2四半期決算を発表し、AI向けシステムの売上高は、第1四半期に比べ2倍の9億ドル強に達した。
HPEのCEOはエヌビディア製の高性能半導体が入手しやすくなったことや需要増加がAIシステム販売の急増につながったと説明した。
エヌビディアは7日に1株を10株にする株式分割を実施することも支援材料となっていて、5日に時価総額が3兆ドルを突破した。3兆ドルの大台に乗せたのはアップル、マイクロソフトに続く3社目。
エヌビディアの上昇を受け、日本でも半導体関連が買われ、日経平均は反発したが3万9,000円の水準では上値がつかえた。
ソフトバンクグループはアクティビスト(物言う株主)のエリオット・マネジメントが自社株買いを求めていることで続伸。
海運株が高い。
その他、やせ薬関連の大阪ソーダやSMBC日興証券が投資評価を引き上げたクレディセゾンが上昇。
半導体関連が物色される中、レーザーテックは8日続落となった。空売り投資家のスコーピオン・キャピタルが指摘した不正会計の可能性については会社側が否定したが、レーザーテックはEUVマスク欠陥検査装置の成長期待で長期間にわたり、株式市場をリードしてきた銘柄だけに手仕舞い売りが続いた模様。
くら寿司(2695)は既存店の増収率鈍化で売られた。
業種別上昇率上位は海運、証券、石油、非鉄、電力ガスで、下落率上位は不動産、サービス、繊維、水産農林、食品。(W)