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コラム2024年6月18日

【本日のマーケット】6月18日(火)

6月18(火)のマーケット                                                                   

6月17日のNYダウは5日ぶりに反発、ナスダックは6日続伸。フランスの極右政党・国民連合を率いるマリーヌ・ルペン氏は、国民議会(下院)総選挙で自身が勝利しても、マクロン大統領を追い出すつもりはないと述べた。フランスの株価指数が反発したため、米国市場の投資家心理が改善した。デルが反発し、GEが上昇。NYダウは前日比188ドル(0.49%)高の38,778ドル。ナスダックは6日続伸。エヌビディアは4日ぶりに反落したが、ブロードコムは7日続伸となった。テスラは上海で完全自動運転の実証実験が行われている可能性があると報じられ買われた。NASDAQ総合指数は前日比168ポイント(0.95%)高の17,857。S&P500指数は前日比41ポイント(0.77%)高の5,473。

日経平均は反発。フランスの政治不安がいったん落ち着いたことが要因。三菱重工はSMBC日興が目標株価を引き上げた。任天堂は「スーパーマリオ」新作アニメの26年4月公開を材料視。楽天Gは楽天モバイルの契約数が野村予想を上回るペースで上昇。太陽誘電が6日続伸で他の電子部品株に物色拡大。HISは円安で海外旅行が弱いが、藤田観光は円安で海外からの旅行客増加期待からストップ高。武田薬はてんかん性脳症治療薬の主要評価項目未達で下落。

スタンダード市場では、データセンター向け光半導体事業に参入のザインエレクがストップ高。サイバーリンクスは値上げで採算改善期待。テラプローブは5月売上高を好感。オハラは6日ぶりに反発。ペロブスカイト太陽電池関連で人気を博した伊勢化学は信用取引の規制強化でストップ安。

グロース市場では、サンバイオとNPCが反落。メタバース関連のmonoAIは日証金が品貸料の最高料率を通常の10倍に引き上げたためストップ安。ココペリは中小企業の海外進出支援に乗り出すことで買われた。売れるネット広告は上場1周年記念株主優待で一時ストップ高。

チャート上では、上下に短いヒゲを伴う陽線。昨日下抜けした一目均衡表の雲の中へ再び切り返しを見せた。下向きになっている5日移動平均線(3万8599円)を上抜くことができるかがポイントとなる。

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自社株買い銘柄評価の“新視点”
 日本証券新聞6月19日(水)紙面1面TOP記事掲載

会社側の本気度探る「買付予定価格」

全般反発局面にあっても、ひと際光るのが自社株買い銘柄の強さ。17日発表の3銘柄で、ベイシスが一時18.5%高。リカバリーは13.3%高、ニーズウェルも8.2%高まで買われた。リカバリーは買付株数の上限が発行済み株式の4.95%と高めであることも注目された。ただし、この点には若干の誤解もあるようだ。というのは…。

18日の寄り前に発表された住友商事の「自己株式の取得終了のお知らせ」を見ると、買付金額は上限500億円に限りなく近い「499億9,964万9,418円」ながら、買付株数「1,228万8,300株」は5月2日時点で上限とした1,900万株の64.6%にとどまる。発表後、株価はむしろ下げトレンドにあったというのに。もちろん、短期間で予定金額の上限まで買い切った株主還元姿勢は高評価に値するが、そもそも株数上限と金額上限には“ミスマッチ”が生じがちだ。

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今日の市況概況
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6月18日(火)☆[概況/大引け]

反発。仏政治不安がいったん落ち着いた。重工や任天堂が買われ、武田は下落

大引けの日経平均は379円高の3万8,482円、TOPIXは15ポイント高の2,715ポイント。東証プライム市場の上昇銘柄数は1,179、下落銘柄数は418。出来高は14億1,403万株、売買代金は3兆4,100億円。
フランスの極右政党・国民連合を率いるマリーヌ・ルペン氏は、国民議会(下院)総選挙で自身が勝利しても、マクロン大統領を追い出すつもりはないと述べたため、17日のフランスの株式市場は3日ぶりに反発し、NYダウは5日ぶりに反発した。
18日の日経平均も反発したが、前日の712円安に対して53%程度の戻りだった。

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